お知らせとお詫び〜パロディ〜
「………………作者…体調不良と思い描いていたシナリオとの大幅な差により一週間、お休みを頂きます……だぁっ⁉︎」
ユリウスは紙を握り潰しながら、怒気を孕んだ声で叫ぶ。
ラナは呆れ顔で答えた。
「なんか?思いっきり風邪引いて…体調も良くないから…暫くお休みが欲しくなったんですって」
「この前も休みだっただろうが」
「後、元々考えてたシナリオと今のシナリオが大分違うらしく…どうやって軌道修正するかとかも考えたいらしいですよ?」
「それは作者の力不足だろう」
「いや…そうなんですけど……」
困り顔のラナを見て、ユリウスも呆れた顔で溜息を漏らした。
「まぁ…休んだらそんだけ良い話が出来るだろ。皆様には期待してもらうってことで」
「そんなにハードル上げ過ぎても無理ですけどね」
「そこら辺は読者の皆様の暖かい目線だろ」
「それに期待してるとこ、大きいですよね?」
ユリウスは前回と同じように炎の魔法でその紙を燃やすと、ラナと共に頭を下げる。
「まぁ、今回も私達の会話はパロディとしてですが……」
「これだけは一言」
顔を上げた二人は満面の笑みを浮かべていて。
「「今後とも《銀翼館のメイド奮闘記》、よろしくお願いします」」
そう言って…二人はもう一度頭を下げるのだった……。