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君が欲しい  作者: Jessie
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Desire

人を愛したことがあるだろうか

きっと純粋で綺麗なその実は実らすことが可能だろう

それがものすごく羨ましい



彼女が家へ来たのはまだ僕らが幼い時。別々に暮らしていた両親がまた一緒に暮らそうと決めた日。何色にも染まっていない幼い彼女は母に連れられやって来た。数回しか会ったことのない父と、あった記憶さえない兄に緊張で頬を紅く染めながら母の後ろに隠れるその姿は小動物のようで、馬鹿な僕は一目で彼女を好きになった。


始めは緊張していた彼女はどうやら兄妹が欲しかったようで、僕らはすぐに仲良くなった。遊ぶのも、ご飯を食べるのも、お風呂も、寝る時だってずっと一緒。頼れる兄にずっとべったりな彼女。そんな彼女を微笑ましく思う自分。でもいつからだろう。そんな彼女を"妹"としてではなく、"女"として見るようになったのは。


きっと、初めて会ったあの日からかもしれない


"お兄ちゃん"と呼ばれる度、胸が苦しくなった。



彼女は中学生になった。それでも相変わらず僕にべったりだった。開花前の花のようにいじらしい美しさを身に纏う彼女が、他には目もくれず僕だけを見てくれることが嬉しかった。でも、できれば聞きたくない言葉を彼女が口にしたんだ。

好きな人ができた。


普通の恋ならきっとこれが始まるきっかけになるんだろう。でも僕にとってそれは絶望の言葉でしかない。


高校に上がった彼女には彼氏がいる。勿論僕ではない。今でもそいつを見ると殺したくなる。白く柔らかな彼女の肌、それによく映えた紅い唇。ふわりとなびく長くて美しい髪。動く度に香る彼女の甘くてとろけそうな匂い。そのどれをも独占しているあいつには殺意以外覚えない。それでも彼女が幸せなら僕はこの感情を抑える。僕では彼女の笑顔を守ることができないから。



これからも僕は彼女への想いを消し去ることはできない

だからと言って彼女にそれを押し付けることもしない

困らせたくはないから

そんな想いを悟られないよう好きでもない女と一緒になろう

そして彼女が困った時には頼れる兄のふりをしよう


僕は兄で彼女は妹で、僕の想いは永遠に実ることはないけれど、

僕は永遠に彼女のそばに



思いついたままに書いたので変だったらごめんなさい(汗

感想などありましたら聞かせて頂けると嬉しいです

他にも色々投稿していきたいので、これからもよろしくお願いします

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