第1話 突然の別れ
初めての連載です!誤字・脱字があるかも知れませんがよろしくおねがいします!
私は、何の為に生きてるんだろう・・・
心から信頼できる友がいるわけでもない。
その人の為なら死ぬことも迷わないような心の底から愛しい人もいるわけじゃない・・・。
こんな場所にいても意味はあるのだろうか・・・。
たとえ私がいなくなっても誰も気づかないだろう。
たとえ気づいたとしても何も思わないだろう・・・。
私がいるための意味が欲しい・・・・。
私は、教室のドアを開けた。
「おはよう」
返事を返してくれたのはほんの数人。
私は泣きたくなる気持ちをこらえて自分の席に座った。
《早く、早く学校が終わればいいのに・・・》
人の視線が突き刺さる。
《なんで、学校なんてあるんだろう・・・?》
外を見ながら考えた。
誰か、友達になってはくれないだろうか?
私は、先生が来るまでの時間ずっと窓を見ていた。
《そういえば・・・》
私は思い出した。昔、喉が枯れるまで歌った“あの ”歌を。
「・・・だ」
「みんな、おはよう」
歌いだしを歌おうとしたら担任の先生が入って来た。
「起立。」
私は号令をかけた。
「今日は皆に大事な話がある。とにかく座って。」
先生はそういうと皆を座らせて、口を開いた。
「皆、よく聞け。昨日、西田が死んだ。」
西田・・・去年、一度だけ同じクラスになった事がある。
普段はおとなしいくせに、行事とかになると、一番燃える奴だった・・・。
そして、
実は私の唯一の友達だった奴だった。
でも、私はなんとも思わなかった。
西田の親友だった人たちが次々に泣き出した。
西田の机には花が活けてあった。
私はさっき歌いかけた歌を歌った。
「誰だって〜一度は変わる〜夢を追い続けてるのさ〜知らないうちに皆が変わるのは、僕が遅いからさ〜・・・」
今まで、泣いてた人が泣き止み、ある人は鼻歌で、またある人はその曲をそれぞれの形で歌い出した。
西田の為に皆が歌う鎮魂歌。
皆の歌声・・・西田に届けばいいな・・・。