ケツ過激派と胸過激派が理想の胸&尻を持つブス女を取り合う
未完です。とりあえずできているところまで……
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女は尻だ。僕はそう言い切る事ができる。
スマホに来る通知を鬱陶しく開く。
昨夜はバーで隣だった女を抱いたんだったか。元グラドルとか言っていたが、この通知をみる限り面倒な性格なのは間違いないな。形のいい大きな尻だったがもう会うことはないだろう。
僕には野望がある。理想の尻を手に入れて、手元に置き常に愛でる。時に腹頭を乗せて枕に、顔を埋めて愉しむ。時に揉み、時に叩き波打つ尻肉を肴にワインを嗜む。そんな生活を送りたいのだ。
コイツは悪くなかったが、臀部の柔らかさが足りず、下着の趣味も好みじゃなかった。
やはり理想の尻を持つ女性はいないのか……
ふと視線を上げると、1人の女性の後ろ姿が目に入る。
ピッタリとしたニットワンピに浮き立っているヒップシルエット。ヒールを鳴らす度に左右左右と臀部が揺れている。まるで風に靡く花のような……パンティラインが無い!?つまりはTバックか!大きなヒップを引き立たせる良いチョイスじゃないか……
まさか……そんな、信じられない!
落ち着け、見極めるんだ。まずはサイズ、過去一の予感がするが見てみよう。
20人以上抱いた僕だからこそ使える「臀部測定眼」(ヒップスカウター)。測定結果は……102㎝!僕の理想ドンピシャだとっ!?
まだだ、サイズだけで期待するのはまだ早い。
昨日の女もそうだった、大事なのは肉質だ。大きな尻でも柔らかさを兼ねた尻でなければ!
HV硬度計算を基に独自に生み出した「臀部特化軟度測定眼」(ヒップウォッチャー)。平均10〜12程度で0に近しいほど柔らかい。はたしてどのくらいか……
測定結果……8.7ass!これも僕の理想ど真ん中だと!!?
本物だ……ついに!出会う事ができた!
漢、知椹千海。今までの全ての物を駆使して、理想の女性を手に入れることを決意した。
「失礼、レディちょっといいかな!?」
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女は胸だ。俺はそう言い切れる。
クラブで見つけた女だったか……デケェ胸だったが盛りに盛ってやがった。脱がした途端形が崩れた。溢れるおっぱいをみて、いや死に去く胸に溢れる涙を抑えきれなかった。
スマホで女に返信しながら思う。
コイツも違ったな、と。
デカい胸は生半可な手入れじゃすぐに調和が崩れる。
脱がしても姿を保ち、尚且つ包まれるような柔らかさを持つ胸を手に入れたい。
毎日、男女2人で乳房を愛でて、世話をする。時にパン生地をこねるが如く揉みしだく事もあるだろう。時に苺を摘み取るように先っぽを摘み舐る事もあるだろう。それでも2人でパイを……愛を注ぐ幸せな家庭を築きたいんだ。
理想の胸を持つ女は居ないか……
ふと視線を上げると1人の女とすれ違う。
ピッタリとしたニットワンピの胸部が見せつけるように開いている。チラリと覗く紫のブラが妖艶に輝く。
大きな胸を支え、尚且つ魅せる素晴らしいセンスだ。
すれ違う刹那の逡巡、“嘘だろ”……?
お乳突け、落ち着け俺!見極めろ!
盛られた偽乳か、“本物”か……まずはサイズを。
20人以上抱いた俺だけが使える「胸部測定眼」(バストスカウター)。測定結果は……98㎝のQカップ!!?俺の理想ど真ん中じゃねえか!
いや、デカいだけならザラに居る。
大事なのは調和だ。胸部のトータルバランスが優れていなければ、昨日の女のように期待を裏切られる。
動体視力を極限まで高め、脳のリソースを視力と視界の処理に全振りする。限界を超えた眼は衣服すら透過する「胸部限定透過眼」(バストレントゲン)。
シミひとつない柔肌と見事なお椀型、半径1.8㎝淡い撫子色の乳輪、控えめかつしっかりと存在を主張する乳首!
本物だ……!沸き立つ興奮のまま、心に決める。
漢、間丸京武全てを賭けて、理想の女を堕としてみせる!
「なぁ、ねえちゃん少しいいか!!?」
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男なんてみんなゴミ。私はそう思ってる。
男性経験なんて皆無だけれど、日々自身の身体へ向けられる下品な目線は感じる。
そして、私の顔を見て失望の目に変わる。
昨日は本当に失敗した。
高校からの友人(もちろん同性)と晩酌を楽しんでいたが、飲みすぎて吐いてしまった。吐瀉物まみれの服で帰れないから友人に下着まで衣服を貰って身につけている。
Tバックなんて着慣れてないから落ち着かないし、ボディラインが出てしまうような服も好みじゃないが、背に腹はかえられなかった……
幸運だったのは、吐いたお陰か気分はスッキリしている。
このまま何事もなく帰れれば……とか、そんなささやかな願いさえ、神様は聞いてくれないようだ。
「失礼、レディちょっといいかな!?」
「なぁ、ねえちゃん少しいいか!!?」
コイツらもどうせ顔を見たら去っていくはず。
だって私は、自他共に認める不細工なんだから……
諦めと苛立ちを隠さず、不機嫌な表情で振り返る。
「……なんですか?急いでるんですけど?」
金髪ストレートヘアのインテリっぽいイケメンと赤毛のツンツンヘアのワイルド系イケメンが居た。
この2人との出会いが、私、顎出照奈の運命を大きく変えるなんて、この時は思いもしなかった。




