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侵入者

アストが家を出てからわずかに一分ほど後。

彼の家の玄関を開ける者があった。

その者はアストの二階建ての家の中を見て回り、一通り物色してから、階段の下にある、まったく使われてなさそうなクローゼットの中に隠れてしまった。



夜中。

上の階で物音がしなくなったあと、昼間に階段下のクローゼットに侵入した者は、音もたてずにクローゼットの中から出てくると、二階にあるアストの寝室へと忍び込もうとした。

ドアを開ける際には極力音がしないよう、ドアノブをゆっくり、ゆっくりと回した。

そうしてドアの回転の音もさせないよう細心の注意を払いながら、アストのもとへと忍びよった。

アストは小さな寝息をたてている。

外からは月明かりがアストの寝顔と、そばに置いてある水晶玉を照らしていた。

水晶玉はちょうどひとの手のひらにおさまるサイズだ。

思ったよりも小さいそれを見て、侵入者は槍を頭の上にかかげた。

そして、それを素早く下ろした。

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