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第4話 難易度はヘルモード (中編)

鉱物というのは途方もない圧力によって硬くなり、硬度が高ければ高い程砕けない&傷つかないもの=丈夫 というのが社会通念である。


しかし実際のところはそうではない。


というのをどこかで見聞きしたきがするなぁ。


と、ぼんやり考えながら目の前を歩く彼女

鴇田颯華 の後ろを距離を一定に保ちつつ着いていく。


「ここよ」


そういう彼女はお役御免とばかりに、さっさと自分の席に歩いていってしまった。


さて、自分の席は…


自分の定位置を探すために俺も教室に一歩踏み入れた。


が、聞き覚えのある声が耳に入ってきた。


「お、アキじゃないか!!1週間も何やってたんだよ!」


あぁ憂鬱だ…


俺の事を呼んでいないとは思うが声の発生源が近づいて来るのはわかる。


そして声の主の事を不本意ながら、記憶している自分に嫌気がさしてくる。


「ずっと隣の席に誰もいなくて寂しかったんだぞ!」


女の子から言われてみたいセリフNO.1を言われたくないやつNO.1に言われてしまった。


『終わった…』


『よりにもよってこいつの隣か…』


『窓際だといいなぁ』


『くじ引きなら仕方ないか…』


考えながらおずおずと顔を上げるとやはりあいつだ。非常識な常識人"高倉健"その人であった。


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