表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/66

60 ドラゴン

「古の森の近郊にも暗黒時代と言われていたころ、ドラゴンがいたという伝承がありますがこれは大昔の事です。わが領内でドラゴンを見たという話は聞いたことがありません。しかしキュエルラスの僻地にはハルアマンというトロール族の現在は破棄された根城がありそこにはドラゴンが生息していると聞いたことがあります」


 へぇ……。ドラゴンっていったら多くのファンタジー系のゲームで終盤近くに出てくるという敵よね。大昔にはあの古の森にもいたんだ。


 大抵のゲームではドラゴンは高目のステータスを持ち序盤では歯が立たないとされる事が多い。

 もちろんSF宇宙MMOであった『フリーダム・ファンタジー・オンライン』にはドラゴンなどは居なかったのだが。


 もしドラゴンが現れるとしてそれはどの程度警戒すればいいのかしら……。私達の体でも容易に破壊されたりするのかしら……


 私の骨格を形成する超鉄スーパースチールは設定上はダイヤモンド並みの強度を持つという金属だったはずだ。

 もちろん肉体の強度はそこまでは無い物の肉体レベルにとどまる損傷であればナノマシンにより容易に修復できるはずだった。


「そのドラゴンはどの程度の強さがあるんですか?」


ドラゴンという種族は想像を絶する強さがあると言われています。英雄と言われてる極僅か者が多大な被害を出してようやく討ち取れるかどうかという事らしいです」


 それは……。私達のボディでも危ないかもしれないわね……。


「ただ私が思うにそう言った伝承は全ておとぎ話のように思えます。ドラゴンを討ち取るなどの話が載っているのは物語や神話に近い伝承の中だけです」


「そうなんですか……」


 そしてエリンがいろいろ語ってくれた内容を要約するとドラゴンという種族の生態は殆ど分かっていない事、人間のように言葉をしゃべるとされる事が多いこと、ドラゴンと契約して力を得るといった物語がある事などなどドラゴンについて知っていることをたくさん話してくれたが多くは神話に近い伝承や物語の逸話などと言ったものの域を出ない事が多いようだ。

 だがその中でも強大な力を持つドラゴンによってハルアマンにあったトロールの一氏族が虐殺されたのは事実で有るようだった。

 しかしながらそのドラゴンの名前や能力等は残念ながらエリンは知らないということだ。


「私が知っていることは以上になりますが、もしもっと詳しく知りたいようでしたらキュエルラス到着次第私が調べてみましょうか?」


「それはありがたいですね。もし時間に余裕があればですが可能なら調べて頂きますか?」


「ヤスコ様、了解しました」


 ドラゴンね……。それも気になるのは間違いないけれど、国境を超えるにはまだまだかかるのかしら?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ