表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
93/346

召喚術

 日坂たちと合流し、水奈たちを拾って宿へと戻る。

 日坂は魔剣術取得一歩手前といったところだ。

 今覚えてる風魔法が纏えそうで纏えない。雷魔法と光魔法はフィサリスに教わるか、自分で覚えるかだな。

 水奈と穂乃香はレベルアップしたようだ。

 フィサリスのモンスターチョイスに自重が無い。リザードマンって。

 いや、あいつ一人で倒せるから良いんだけど。水奈たちの経験にならないでしょ。経験値は入るけど。

 俺の心配していた事については特に問題なかったようだ。

 まあ、人の滅多に来ない場所を選んだからな。

 ピンポイントで男共が現れる事もあるまい。

 

(心配なさって下さったのですね、ありがとうございます)


 まあ、女性だけのパーティーだったからね。

 でも穂乃香とフィサリス(ようしゃないふたり)が揃うと、違う意味で心配になる、不思議だね。

 ロータスも心配してたよ。見えない分俺より余計にね。

 

(ロータスは氷河様を信頼して来ているようですね)


 そうなんだよね。

 ラミウムが俺を認め、俺と二人で話し、今日の一対一を終えて、あいつの中で信頼度は上がって来てるんだよね。

 

(2人でお話になったのですか?)


 うん? 教えなーい。

 ロータスも付き合いの長さからか、考えに移さないのが上手いんだよね。

 俺もこの後の事を考えます。

 まず我慢させていた穂乃香かな。

 そろそろ資金が減って来てるし素材売りに連れて行くか。

 8人分の宿泊費と食事費に加えて、ポーションとかの消耗品も買ってるから結構減るんだよね。

 俺はレベリングに参加してないから、俺が倒した訳じゃ無いけど、冒険者カードを持っていて使えるのが俺しか居ないから俺名義で売らねばならない。

 ロータスとフィサリスが倒した魔物ってそこそこ強いからね。

 名義無しじゃ怪しまれるのよ。

 という事で俺が売って来なければならない。まあ、解体が先なんだけど。

 

 

 

 ふぅ……解体終了。

 リザードマンの皮……これ穂乃香のグローブに使えるかもしれない、貰っとこう。

 さて行きますか。


「『テレポート』」


 よし、新技試してみよう。いざ召喚。

 

「『サモン』」

「え?」「わぁ!」


 おお、無事成功。呼び出せた。

 だったら今日別に拾わずとも4人とも召喚できたじゃん。

 

「え? 氷君、何これどういう事?」

「新スキル『召喚術』でお前らを呼び出したんだよ」

「穂乃香は分かるけど、なんで私まで?」


 なんでって水奈も寂しがってたからだけど?

 訓練の内容として、組手の相手が出来るのは俺だけで、空中剣戟が出来るのも俺だけだから、どうしても水奈への指導はフィサリスやラミウムに任せてしまう。

 その上部屋が違うから一緒に寝てやれないしな。

 俺としては水奈の手を繋いでやりたいけど、水奈と俺が二人部屋になると穂乃香が襲いに来る確率が上がる。

 そして俺ら兄妹は穂乃香を傷つけてまで拒否は出来ないから、落ち着いて寝られなくなる。

 別に嫌な訳じゃないんだけど、ゆっくり寝たい時もあるじゃない?

 となると穂乃香をその気にさせないのが一番で、そうなると俺と水奈が手を繋いで一緒に寝れないジレンマ。

 最初から穂乃香と3人で、穂乃香を拘束するように俺と水奈で抱き締めれば大丈夫なのかな……?

 新拠点ができたら試してみるか。

 まあ、そんな訳で寂しがっている水奈と、穂乃香の不満を同時に解消しちゃおうという魂胆だ。

 

(氷君と水奈との3人……はぁ……幸せ……)


 穂乃香も満足そうだしな。

 

「という訳で3人デートだ。まず素材を売りに行くぞ」

「デート!?」「はーい!」


 3人なのにデート。摩訶不思議。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ