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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
89/346

フィアの奮闘

「――、――――」


 うーん……

 

「氷―!――て――ば!」


 あぁ、朝か……

 

「氷河、やっと起きた!」


 穂乃香……じゃないフィアだ。

 人間サイズ化したフィアが俺に膝枕してる。何故に。

 いや、日坂とかじゃなくて良かったけど。

 

「私が起こそうと頑張ったのに、氷河ったら全然起きないんだから! 仕方なくMP貰って人型になったんだからね!」


 フィアは俺を起こそうと、ひっぱたりパンチしたりして奮闘していたようだ。

 でも精霊サイズのフィアでは、俺にとって摘ままれたり突かれたり程度の威力しか感じない。

 そんなフィアの奮闘を微笑ましく見ていた日坂とロータス。あいつらもあいつらだ。

 結局最後は諦めて人間サイズ化したらしい。

 

「膝枕する必要は無かったんじゃないか?」

「それは……穂乃香がそうしてたから、私もした方が氷河が喜ぶのかなって思って……分かってる癖に聞くな!」


 あぁ……フィアは和むなぁ。このツンデレな感じ良いよなぁ。

 とりあえずフィアの頭を撫でておく。精霊サイズの時は出来ないからな。

 

「あ、頭を撫でるなっ! 私は確かに氷河のパートナーだけど、これでも大精霊なんだからね! ちゃんと敬いなさい!」

(氷河に頭を撫でられるの……悪くない……ハッ!)

 

 うん。見えてます。

 フィアが顔を真っ赤にしてプルプル震えている。照れてる可愛い。

 

「氷河っ!」


 フィアの自爆ではあったが、ご機嫌を損ねてしまった我がパートナー様は精霊サイズに戻った後もしばらくツンツンしていた。プイッと効果音が付きそうな具合に顔を背ける我がパートナー様は、やはり可愛いなと思いました(まる)

 水奈は右手を穂乃香に握って貰った上に、左手を神奈に握って貰う事で無事眠れたらしい。

 あいつら仲良しだな。まあ、穂乃香も神奈も水奈に心撃ち抜かれた信者だからな。

 普段は弄っていても寂しがれば傍に居てやるか。

 俺が居なくても大丈夫な事に嬉しいような寂しいような。

 俺も心撃ち抜かれた一人だしな。昨日新たにフィサリスも加わったしな。

 他人への関心薄い組がどんどん撃ちぬかれている!?

 いや、大精霊二人もか。フィアも少しその気アリと。

 水奈の信者多くない!? 水奈半端ねぇわ。

 さて、今日の訓練だがラミウムと俺を入れ替えたメンバーで行う。

 水奈、穂乃香、ラミウム、フィサリスの俺の奴隷組と、

 俺、日坂、神奈、ロータスの4人。

 前衛と後衛で別れてしまってバランスが悪いように見えるが、

 回復の水奈、空間移動のフィサリス、対人において敵か判断できるラミウムと、それら全て出来る俺が別れているため、実はバランスが良い。

 じゃあなんで最初からこうしないのか。まあ、それはあれだ。

 

(ずるいずるいずるい美鈴ずるい美鈴ずるい私も氷君と一緒に居たい)


 穂乃香が紅一点になる……というより俺と一緒になる神奈、だけではなく日坂にも羨ましそうな視線を向けるからである。

 あいつ俺の事大好き過ぎだろ。神奈ちょっとビビってんじゃん。

 止めてあげてよ。

 

「穂乃香、自重。水奈へGO」

「うぅ~水奈ぁああ!」

「お兄ちゃん! 当然の如く私を売らないで!」


 別に水奈を売ってなんかしてないぞ。水奈は俺のものだ。

 でも穂乃香を落ち着かせるには一番だし、君も穂乃香に抱き着かれて毎回満更じゃないじゃん。実はwin-winだろ?

 穂乃香は明日また組手するから今日は我慢。

 という事で水奈たちはレベリング、俺たちはスキルアップとなった。

 俺のレベリングが進まないなぁ……

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