表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
86/346

組手

総合評価1000ありがとうございます!!!

 穂乃香の魔拳術取得が思った以上に早かったため、次の訓練に入る。

 早かったというか、放っておいても自分で覚えたレベル。

 俺が穂乃香に魔法関連で教えれる事は実はほとんど無い。

 レベル5で使えるようになるストリーム系やトルネード系は、属性魔導を扱う経験を得なければ使えないし、

 俺は基本空間転移からのゴリ押しか、空中からのゴリ押しためテクニック的な指導に向いてない。

 フィサリス先生の過去の経験から体験はしてるけど。

 敵の弱点部を確実に撃ち貫くあのコントロールはヤバいね。もはや変態だね。

 と言う訳で俺が穂乃香に出来る指導は限られてくる。

 俺から穂乃香に教えていく事は……接近戦である。

 

 

 如月 穂乃香         月島 氷河

 Lv 11            Lv 28

 HP 90/90          HP 145/145

 MP 72/90          MP 264/290

 

 STR (35)=52        STR 31(+28) 〔59〕

 DEF (20)=30(+15)〔45〕  DEF 32(+47) 〔79〕

 AGL (40)=60(+15)〔75〕  AGL 64(+65) 〔129〕

 DEX (35)=52         DEX 66(+73) 〔139〕

 MIND(50)=75(+5)〔80〕 MIND 98(+100)〔198〕

 INT (50)=75         INT 101(+81) 〔182〕

 LUK (20)=30(+5)〔35〕 LUK 24(+24) 〔48〕

 

 

 剣を装備から外した時のステータス。

 素の攻撃力が負けてるんだよね……レベル11に……

 穂乃香が異常なだけだから! 穂乃香が異常なだけだから!

 大事な事なので2回言いました。

 いや、俺が紙装甲っていうのもあるんだけど……

 そう遠くない内に抜かれるんだろうなぁ……

 そんな穂乃香に俺が勝っている事!

 

 

 如月 穂乃香『拳術Lv2』『蹴技Lv2』『軽業Lv2』

 月島 氷河 『拳術Lv5』『蹴技Lv4』『軽業Lv5』

 

 

 そうスキル!

 これも遠くない内に抜かれそう……

 まあ、抜かれない間は俺が鍛え上げるって事で。

 

「穂乃香、今から組手を行う。魔法は無しで拳術、蹴技、軽業を使って掛かって来い」

「氷君が相手してくれるの?」

「ああ、俺も同じスキル持ってるからな」

(う~ん、これは有象無象矯正用で氷君相手に使うつもりじゃなかったんだけどなぁ……はっ! でも合法的に接触できる!?)


 何合法的に接触って。生々しい。

 というか言えば手ぐらい繋いであげるよ?

 そもそもやる事やってるんだから今更だろうに。

 

「ふぅ…………来い」

(構える氷君カッコいいなぁ~……じゃあお言葉に甘えて……)

「行くよ?」


 穂乃香が真っ直ぐ突っ込んできた。

 初手は……右脚の蹴りか。

 穂乃香の蹴りを左腕で防ぎ、右ストレートを放つ。

 穂乃香は跳躍し、左脚で俺の右腕に回し蹴りを入れて弾く。

 俺が左回りに体を回転させ、左脚で胴体へ向けて回し蹴りを放つと、穂乃香はバク転をして距離を取った。

 身軽な奴。俺の借り物と違いあいつは素でやってるからな。とんでもねぇわ。

 今度は低姿勢……足狙いか。

 ん? 狙いを変えた、張り手か。

 腰を下げて手を払う。ここで足蹴りが来るわけか。

 脚に力を入れ、低姿勢の穂乃香の背中に手を付き上に跳ぶ。

 

「なっ!」


 上下逆さまの視界の中、穂乃香に回し蹴りを入れ、地面に手を付き跳ね起きる。


「いたた……氷君強いね」

「ステータスもスキルも俺の方が上でしかも思考まで読めるんだ。これで俺が負けたら情けなさ過ぎるだろ」

「でも氷君には悪いけど……私勝つよ?」

「おう、やってみろ」




「うぅ~……一度も勝てなかった~」


 危なかった。技術は俺の方が上でも体力は向こうのが上だ。

 穂乃香の動きは確実に良くなって行く中、俺の動きがどんどん悪くなって行くからな。

 次は黒星が付くかもしれない……

 

「お前やっぱりとんでもねぇわ……」

「一度も勝たせてくれなかった氷君に言われたくないよ」

「俺の中には仮にもたくさんの人の経験が詰まってるからな。そうやすやすとは負けてやれん。借りた相手に申し訳が立たない」

「氷君は真面目だね」

(真剣な顔つきで戦う氷君かっこよかったなぁ)


 こいつ度々戦闘中にこういう事考えるから反応に困る。

 戦いに集中しなさいよ君。

 俺? 俺はちゃんと戦いに集中してたとも。

 揺れる御山をチラ見してなんかない、無いったら無い。

 途中途中ふぁさぁって広がる穂乃香の髪を見てこういうのいいなぁとは思ったけども。

 俺が疲れたため暫し休憩。

 といっても、もう後は水奈たちと合流して、日坂たちを拾って帰るだけなんだけどね。

 水奈は魔法を使えるようになったようだ。やはりフィサリスの教え方が良いらしい。

 水奈がフィサリスをお師匠様と呼んでいる。お義姉さんと呼ばれたかったフィサリスは内心複雑ながら、満更でもない様子。天使に心を打たれたか。

 取り込むつもりが取り込まれている。水奈恐ろしい子っ。

 日坂と神奈はレベルが上がったようだ。まあ、ロータスがいれば戦闘に苦戦する事は無いだろうからな。

 という事で俺は水奈とフィサリスの特訓がひと段落付くまで、穂乃香の膝枕で休憩。

 うん、良い眺め。ローブは脱いでるよ? 組手で汗かいて暑かったから。

 途中でブリザードストリーム使って冷やしたんだけどね。なんたるMPの無駄使い。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ