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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
66/346

『監視』

作者のばかー!

何のために湖から入らせたの! 牢に入ってた三人に水浴びさせるためでしょ!

なのにどうしてお話進めちゃったの! できなくなったじゃん!

あぁ……フィサリスの水浴び回……

 はぁ……氷君に次会えるのはダンジョン終わるまでかぁ……憂鬱。

 

「穂乃香どうしたの?」

「ううん。何でもないよ」

「そう? 体調が悪かったらすぐに言ってね!」


 あぁ……水奈天使。その笑顔のためなら私いくらでも頑張っちゃう。

 水奈に癒されながらダンジョンへと向かう。

 

「月島さん、今日も回復よろしくね」

「うん……!」


 おいこら有象無象。私の天使に近寄るんじゃない。

 笑顔が引き攣っちゃったじゃん。どうしてくれる、燃やすよ?

 学級委員だかなんだか知らないけど、水奈との距離が近すぎ。

 半径2メートル以内に入るんじゃない。

 

「如月さんもよろしくね」

「そうね」


 また有象無象に当てない様に気を付けないといけないのか。

 いや、氷君に敵意を向ける奴、特にこいつなんかには当てても良いんじゃないかな?

 でもそうすると水奈が悲しむもんなぁ……

 うん。私が水奈の笑顔を曇らせてはならない。

 それだけは絶対に有ってはならない。

 良かったね有象無象、水奈のおかげで命拾いできて。

 水奈に感謝しなさい。そして称えなさい。もはや崇めなさい。

 

「ねー穂乃香? なんかまた変な事考えてなーい?」

「別に? そんな事ないよ?」


 美鈴は何を言ってるのかな?

 私は当然のこの世の摂理しか考えてないよ?

 水奈は天使、氷君は神。

 うん。何もおかしくない。

 

「そろそろダンジョンに入るぞ、気を引き締めろ!」


 ごついおっさんの号令により私たちはダンジョンへと入る。

 さて、今日も氷君と水奈を守る為に頑張りますか。

 水奈には掠り傷一つすら付けさせないんだからっ。

 

 

 

 3層目までは大したことないけど、4層目からはトラップが多くて嫌になる。

 水奈を見て癒される。あぁ……水奈天使。

 必要とならばトラップに向けて、私が魔法を撃たないといけなくなる。

 MPにも限りがあるからあんまりしたくないんだけど、

 遠距離攻撃が出来るのが私しかいないから仕方ない。

 あの宮廷魔術師とか言う人は手伝ってくれないし。

 何が自分達で切り開かなければ経験にならない、よ。

 ピンチな時以外手伝わないならただの監視じゃん。

 MPの消費が激しい私や水奈、『防壁結界』の子には一応MPポーションが渡されてるけど、

 モンスターがいつ現れるか分からないダンジョンの中じゃ、悠長に飲んでる暇がない。

 長い時間気を張っていないといけないから疲れるんだよね。

 索敵スキルを持った男子は居るけど、それを信じた結果がこの前にあったバットアイだからね。

 気付くの遅すぎ。信用ならない。水奈の為に私は私で警戒をしておく。

 あ、モンスター。美鈴が真っ先に斬りに掛かってる。男子よりカッコいいんじゃない?

 美鈴には当てない様にしよう。

 

「『アイスカッター』」

「ちょっ如月さんっ!」


 うるさい。当てなかっただけありがたく思え。 

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