心の余裕
戦闘員組の見送り。
「お兄ちゃん! 行ってくるねー!」
水奈はいつものように明るく言った。
月島 水奈
恐怖度 50 寂寥感 40 罪悪感 20
形としてはな。
「ああ。頑張ってこい」
俺もいつも通りに水奈の頭を撫でる。
月島 水奈
恐怖度 40 寂寥感 45 罪悪感 30
…………ままならないな……
「……うん!」
ぎこちなくだが、水奈は笑みを浮かべた。
そんな水奈の笑みが、俺の心にチクリと刺さる。
穂乃香もいつも通り、撫でやすい位置に頭を持ってくる。
俺はいつも通りに穂乃香の頭も撫でる。
「お前も頑張ってこい」
如月 穂乃香
羞恥心 80 発情度 50
「……うん!」
こいつは水奈とは違った意味でぎこちない。
でも、そんな穂乃香の笑みすら、俺の心にチクリと刺さる。
俺は、こいつらの笑顔の為に頑張ってるのにな。不思議な話だ。
戦闘員組が出発した。
俺は自室へと戻る。今朝の件があったばかりだ。
穂乃香を恐れて、突っかかる男子も、
穂乃香に気を遣い、声を掛ける女子もいない。
穂乃香の加護によって俺は問題なく自室へと戻り、
「『テレポート』」
外へ飛び出した。
オーガ
Lv 42
HP 380/380
MP 340/340
STR 137
DEF 85
AGL 152
DEX 68
MIND 109
INT 84
LUK 32
なあ、オーガ。
俺今、暴れたい気分なんだ。
ちょっと付き合ってくれよ。
「『グラビティ』」
重力魔法で宙へと舞い上がった俺は、
「『スパークトルネード』『ブリザードストリーム』『ダークトルネード』『アクアストリーム』『トルネード』『ライトニングストリーム』」
オーガへ向けて魔法の雨を降らせた。
オーガがくらってる間にMPポーションを飲む。
オーガ
Lv 42
HP 183/380
MP 340/340
なあ、オーガ。
今と同じ事、もう一回やるけど、
構わないよな?
はぁーちょっとスッキリした。
月島 氷河
Lv 26
HP 135/135
MP 270/270
STR 29 (+45) 〔74〕
DEF 30 (+25) 〔55〕
AGL 60 (+15) 〔75〕
DEX 62 (+15) 〔77〕
MIND 92 (+63) 〔155〕
INT 95 (+15) 〔110〕
LUK 23 (+5) 〔28〕
うん。レベル1上がったね。
って王女が国内に居やがるっ! 明日じゃ無かったのかよ!
関係者巡りで、城に付くのは明日なのか……
ん? でも……王女の目的がそれなら協力者になるかもしれない。
でもやっぱり予想通り俺こいつ苦手だわ……
となると交渉の話が付くまでは日坂救出はお預けだな。
話付く前に行動を起こすと敵対しかけない。
国外逃亡の道に決まらなかっただけ良しとするか。
ポーションの補充に行きましょ。後おっちゃんに強化して貰おう。
魔石の剣(+2) STR+25 MIND+15
黒のブーツ(+1) AGL+20
装備強化する方がレベルアップより早い? 言っちゃダメ。
月島 氷河
Lv 26
HP 135/135
MP 270/270
STR 29 (+50) 〔79〕
DEF 30 (+25) 〔55〕
AGL 60 (+20) 〔80〕
DEX 62 (+15) 〔77〕
MIND 92 (+65) 〔157〕
INT 95 (+15) 〔110〕
LUK 23 (+5) 〔28〕
装備
魔石の剣(+2) STR+25 MIND+15
魔結晶の剣 STR+20 MIND+25
紫のローブ(+2) DFE+25 MIND+10
黒のブーツ(+1) AGL+20
集中のネックレス DEX+15
魔石の腕輪 MIND+15 STR+5
知力の眼鏡 INT+15
幸運のネックレス LUK+5
今日はもう帰ろう。
交渉の進め方を少しでも考えないと。
向こうはこっちの心が読めるし、こっちは向こうの全てが見えるからな。
腹の探り合いが意味をなさない。
手札はこっちの方が多いが、強さは向こうだ。
破棄でもされた瞬間に終わる。慎重に進めないと……




