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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
36/346

言い訳

「――、―――」


 嫌だ、起きたくない。


「――、――――」


 あぁ、起きなくちゃな。

 

「氷君、おはよう」


 うん、その笑顔120点。満点越えちゃったよ。

 でも若干顔が赤いな。

 

 

 如月 穂乃香

 月島氷河 親愛度 100 恋愛度 ERROR 羞恥心 80

 

 

 え、めっちゃ恥ずかしがってる。何を今更。

 まず、部屋に来て朝立ちしてなか確認したのね。

 いつも通りだね、止めなさいってば。

 んで鎖骨をさわさわして頬と唇をプニプニしたと。

 いつも通りだね、ちょっと押し込んでみるんじゃありません。

 ほら、歯に当たっちゃった。

 そしてまた上着の中を覗いてみると。覗いたって昨日と変わりないでしょ?

 そして今日は乳首に手を伸ばしてみたのね。もう穂乃香のえっち。

 でも触れる前に俺が寝返りをうったと。寝返り?

 膝枕されてる状態で俺が寝返りをした結果、

 俺の顔が穂乃香の腹部やや下にきてしまったわけか。

 あかんやつやん。それ膝枕してる時にしたらあかんやつやん。

 寝てる時の俺ってちょいちょいやらかすよな。

 そして穂乃香はパニクって、暫し動揺して、躊躇いがちに俺の後頭部を押してみたわけか。

 お前も何しとんねん。

 なんか俺まで恥ずかしくなってきたんだけど。

 つまりそんな状態でスーハ―スーハ―しながら寝てたわけでしょ?

 うん。考えるのよそう。

 どうする、どうしたらいいこの空気。

 いや、俺はそれを寝てて知らないわけだから、いつも通り接すればいいだけの事だよな。

 

「おはよう、穂乃香。ふゎぁあ」

「氷君は今日も眠そうだね」


 ちょっとわざとらしかったか? 

 いや、いつも通りだ。いつも通り。

 いつも通り御山2つの良い眺め。

 あれ、心なしか良い匂いがする。

 考えるな俺!

 

「ああ、最近ベットに入ってもすぐに寝れない事が多くてな」

「そっか……」


 うん。流石俺。

 ポーカーフェイス、よくやった。

 

「じゃあ、氷君が眠るまで私が一緒に居てあげよっか?」

(って何言ってるの私っ!)


 ほんとに何言ってんのお前っ!

 また気まずくなちゃったじゃねぇか! どうすんだよ。

 

(ええーいこの際開き直るっ! むしろ押して行こう!)


 押すのっ!? お前それ押しちゃうの!? 

 夜まで一緒に居たいのかよ。レベリングの時間を減らす訳には――

 

『お兄ちゃーん! 穂乃香ー! もう朝食の時間になるよー!』


 救世主キター! お前はいつだって兄のピンチに駆けつけてくれる。

 後で目いっぱい撫でてやろう。

 

「行くか穂乃香」

「う、うん」

(惜しかったなー……)


 お前強か過ぎだって……

 寝る前の時間、本当に来られると不味いな。

 戦闘が長引いていれば、部屋に俺がいないかもしれない。

 最悪夜のレベリングが出来なくなるかもしれない。それは不味い。

 眠たい言い訳を今後は考えて言わないとな。

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