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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
アフターストーリー ~10年後まで~
234/346

『ライバル』

『穂乃香……これだけは俺も譲る事が出来ねぇ……』

『氷君……私だって譲る気は無いよ……』

『水奈の!』

『一番は!』

『『俺(私)だっ!』』


「――って事があったんだけど美鈴、私どうしたら良いと思う?」

「ごめん、ちょっとどこから突っ込んだらいいのか分からない……」


 水奈から受けた相談に頭を抱えてしまう……

 相談? 相談なのこれ。惚気なの?

 まず、お兄さんは水奈の実兄だよね? そして穂乃香は性別女だよね?

 そもそもがおかしくない?

 この三人の関係性は未だに私には理解できない……水奈ってどういう立ち位置なの……

 

「つまり、水奈は2人から愛されてるって事なんじゃないの?」

「それは……そうなんだけど……」


 その肯定も性的な意味でなら、おかしいんだけどね。

 

「――でも、お兄ちゃんの一番は穂乃香で、穂乃香の一番はお兄ちゃんなの。私は2人の一番にはどうやっても成れないんだよ……」

「……2人にとって水奈は二番目なのにって事?」

「穂乃香はたぶんそうだと思うけど、お兄ちゃんはお師匠様とか、やたら仲の良いフィアちゃんとか要るから、二番目かもどうか怪しい……」


 あのスケコマシ、一回殴られろ。

 あ、いや、左目と右腕無くしてるし……う~ん……小指踏まれるぐらいかな。

 

「…………水奈はどう思ってるの? お兄さんと穂乃香どっちが好き?」


 質問しておいて自分でおかしな質問だなぁと思うけど、この際スルー。

 気にしてたら話が進まない。

 

「……………………お兄ちゃん……かな……」


 あのシスコンにこのブラコンである。

 

「……でも私の事半年も放っておいて……その間、寂しい時に一緒に居てくれたのは穂乃香だし……」


 あの日から半年間毎日一緒に寝てたみたいだもんね。

 朝は毎度の様に穂乃香がつやつやしてたのって、やっぱそういう事なのかな……

 やーいお兄さん、穂乃香に水奈寝取られてやんの。いや、水奈が穂乃香寝取ったのかな……? いや、どっちにしてもおかしい。

 

「私は別にそっちの気は無かったから、お兄ちゃんが一番だったんだけど……お兄ちゃんにとって私は何番目なのか分からないし、私にたーくさん隠し事してる……穂乃香は全然隠さずオープンだし、私を二番目に好きで居てくれてると思う……それに穂乃香ってカッコいいし、そっちの気も悪くないのかなって思えてきた……」


 いや、確かに穂乃香はカッコいいよ? クラスの平凡男子共よりよっぽどカッコいいよ?

 でも、水奈、落ち着こうよ。普通に戻っておいで? 因みにお兄さんに向かうのも普通とは違うと思うよ?

 

「……私どうしたら良いんだと思う……?」

「…………水奈、順番なんて気にしなければいいんじゃない? 水奈はお兄さんも穂乃香も大好きで、お兄さんも穂乃香も水奈を大好きなんでしょ? なら好きは好きだよ、順番なんて関係ない」

「……好きは、好き……」

「そうそう。それでも気になるなら水奈が2人の一番を、どーんと総取りしちゃえばいいよ」

「……あの二人からは無理かな……」

「…………そうだね、ごめん……」


 あの二人の結びつき具合は何なんだ本当にまったくもう!

 

「でもありがとう美鈴、何となく答えが出た気がする……」

「そう……良かった」


 千里眼でこれを見ているであろうお兄さん! 私にシュークリーム作ってくれてもいいですよ! 水奈を悩ませるんじゃない!

 

「じゃあ、美鈴。穂乃香は美鈴も好きだから、私と美鈴もライバルだね。お兄ちゃんと穂乃香、お師匠様にリノちゃんとほたるちゃん……フィアちゃんと奏先輩はまだ分からないから……私のライバルは少なくても6人かな?」


 ――――――――――え?

新短編書きました(宣伝)

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