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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
20/346

安静

 第三回定期報告会ー。

 もう三回目なのね。

 そして俺は今日も壁。安定だね。

 

 

  月島 氷河

 Lv 18

 HP 95/95

 MP 172/190

 

 STR 21 

 DEF 22 

 AGL 44 

 DEX 46 

 MIND 68

 INT 71 

 LUK 18

 

 固有スキル『鑑定(極)』

 通常スキル 

 

 打撃系

 『剣術Lv7』『槍術Lv4』『弓術Lv2』『棒術Lv3』『斧術Lv3』『拳術Lv4』『蹴技Lv3』『居合術Lv3』『投剣術Lv2』『暗殺術Lv2』

 

 魔法系

 『回復術Lv2』『結界術Lv2』『錬金術Lv2』『火魔法Lv3』『氷魔法Lv6』『水魔法Lv5』『風魔法Lv5』『土魔法Lv3』『雷魔法Lv4』『光魔法Lv2』『闇魔法Lv2』『聖魔法Lv2』『空間魔法Lv3』『重力魔法Lv2』『精霊魔法Lv2』

 

 複合系

 『聖剣術Lv3』『魔剣術Lv2』

 

 非戦闘系

 『軽業Lv2』『解体Lv5』『鍛冶Lv2』『調合Lv2』『料理Lv2』

 

 

 うーん、バラつきが出始めたね。

 戦闘員組でもレベルも高い奴は7、他は6。

 非戦闘員組は2から3ぐらい。

 レベルが7行ってるのは、神奈、穂乃香と、コレキタ学級委員、蹴技のサッカー部員と棒術の野球部員。

 後衛にも関わらず、レベルトップに立つ穂乃香ハンパねぇ。

 今日は落ち着いて戦えたため、水奈の出番は少なかったんだとか。

 

 

 月島 水奈

 恐怖度 35

 

 

 うむうむ。良い傾向である。

 恐怖があると言うのはそれだけでストレスになるからな。

 このまま減って行くと良いんだが。

 ふわぁー眠い。

 

 「――以上で今日の報告会を終わります」

 

 ふぃー終わった。

 さて夕食の後は水奈の部屋にゴーだな。

 今日も行くのかって?

 そりゃ行くよ。一人だと怖がるし。

 水奈も待ってるし。

 

 

 

 さて、水奈の部屋の前にやって来たんだが、

 なんか女子が一人こっち見てる。

 魔剣術の女の子じゃないか。

 そんなに見たって、撫でたりしないんだからねっ!

 スキルはありがたく使わせてもらってるけども。

 

「水奈ー俺だ」

『はーい! ちょっと待ってねー!』


 うむ。声から明かるのがよく分かる。

 良きかな良きかな。

 水奈に開けて貰い部屋に入る。

 

 

 月島 水奈

 恐怖度 40

 

 

 うーむ。会合一発目に抱きしめるべきか悩む。

 そこまで高くないのならば、リラックスさせる事を目的に話す程度が良いんじゃないか?

 まあ、とりあえず頭を撫でるか。

 

 

 月島 水奈

 恐怖度 30

 

 

「うーん。お兄ちゃんに撫でられるとやっぱり落ち着く」

「そうか? そりゃ良かった」


 しばらく頭を撫でていると、水奈が俺にもたれ掛かって来た。

 

 

 月島 水奈

 月島氷河 親愛度 ERROR 恋愛度 50

 

 

 ブラコンここに極まる。

 でもこればっかりはどうしよもなー。

 

「水奈、今日はどうだった?」

「今日はね、みんなちょっとずつ慣れて来たこともあって、安全に戦う事が出来たの」


 確かにそれぞれの動きは良くなってきている。

 といっても多少だが。

 

「まだ、戦う事は怖いか?」

「……うん。それはまだ怖い……怖いけどそれはきっとみんなも同じだから。前衛で美鈴とかも戦ってるのに、後衛で回復だけの私が怖がる訳にもいかないよ」


 あー水奈は良い子だなー。

 戦闘員組どころか、非戦闘員組合わせても一番の怖がりはお前なんだけどな。

 日坂を失った神奈以外は、それぞれにここでの生活の過ごし方を確立し、心の拠り所を作る事で精神的平穏を保っている。

 新カップルもできたし、城の兵士や、メイドを心の拠り所にする者も数人だがいる。

 そして多数女子の心の拠り所になっている水奈が、未だ精神的平穏を保てていないとは皮肉なものである。

 俺を朝起こしに来るのが水奈では無く穂乃香である理由は、水奈が他の女子の下へ行き様子をみて、必要であれば元気づけていたりするからだ。

 律儀な奴。

 まあ、水奈が特に気を掛けているのは、神奈だったりするわけだが。

 神奈は着々とストレス溜まって来てるからな。うん。

 

「……なんかこうやってお兄ちゃんと二人で居ると、小さい頃思い出すね」

「そうか? お前なんかやたらと俺の部屋に入り浸ってただろ」

 

 部屋の匂いを嗅ぎに。

 

「でも寝るまで一緒だったのは小学生の時でしょ? 中学生からは部屋別だったし」

「まあな」

「小学生の時も私が怖い思いをした日って、必ずお兄ちゃんが手を繋いで寝てくれたよね」

「……いや、なんだかんだで中学生になっても俺呼ばれてね?」

「でも一緒には寝てくれなくなったじゃん」

「そりゃベットに入らないだろ、サイズ的に」


 なんだ、抱きしめながら寝ろとでも言うのか。

 

「いつになっても手を握ってくれるのは変わらないね……お兄ちゃんってシスコン?」

「なんだ? 今更知ったのか?」

「ううん。知ってた」


 そしてお前はブラコンだ。

 

 月島 水奈

 恐怖度 10

 

 昔話に花を咲かせ、やがて水奈は俺の手を握って眠りについた。

 そんな手を放して俺は自室へと向かう。

 水奈の手を握る為の手、それを汚していいのか迷う。

 でももう決めた事だ。

 なら、やるしかない。

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