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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
199/346

建設

 まず屋敷へと戻り全16部屋のベットを回収する。

 そして昨日それぞれに寝たベットに変えていく。

 水奈のベットのみリノのベットと交換する。

 流石に水奈の部屋にキングサイズを置くと場所取るでしょ。

 リノの部屋は木の実とかの宝物しか置かれて無くて他のスペースは広いし、お世話係が場合によっては泊まる可能性もあるからキングサイズを置かせてもらう。

 ……リノならゴロゴロスペースとして使いこなしてくれると信じてる。

 8部屋にふかふかベットに変え終わったら、学生寮建設予定地へと向かう。

 男子の数に対し女子が2倍以上居るので、男子の浴槽を縮ませ、女子の浴槽スペースを広げる。

 部屋割17部屋……どうするか。

 …………2階9部屋の3階8部屋にするか。ただちょっと細工は施す。

 2階へ繋がる階段を東と西で2つ用意し、2階は4部屋と5部屋の間に完全な壁を作る。

 西の階段からは5部屋に繋がる階段となり、3階へ上がれる階段は無い。東の階段からは4部屋に繋がる階段となり3階に繋がる階段がある。3階の廊下は全て繋がっている。

 つまり西の階段は男子用、東の階段は女子用である。

 どうしてこんな作りになるのか、主にキタコレのせいである。

 邪念さえなければそこそこ良い奴なんだよ? でもその一つが全てを台無しにしている。

 なんせ対象が女子全員だからな。範囲広すぎだろ。

 理由は何であれ、あいつ自身はここに残りたいと意思表示をしてるから、俺が居ない間に苦情が募って追い出されてるなんて事は回避させてやりたい。

 これはあいつの為の処置でもあるんだよ、一応。

 まあ、追い出されたらその時はその時だな。俺にはどうしようもない。

 9部屋の上に8部屋作れば当然1部屋分のスペースが空く。そこにバルコニーを作る。

 物干しざおを置けば洗濯物を干せるし、夜には星が見える……使えるのは女子のみだけどな。

 トイレは1階に男女、2階西階段に男子、東階段に女子、3階に女子トイレと作る。

 さて大体の設計図は出来てきた。後は錬金術で形にして行くだけだ。

 

 

 

 だぁああああああ疲れた……とりあえず柱、壁、屋根、階段は作り終えた。

 

「氷君、お疲れ」


 途中から穂乃香に手伝って貰っている。

 主にサンドボール作り。

 もう2階3階となって来るとさ、地上から土持ってこれねぇの。

 土まで作る、一体どれだけ今日MP消費すんのよ……俺もうポーションでお腹タップタプよ?

 後は家具の設置と、窓のはめ込みと、トイレ便器の設置か。

 水道管類は壁作る時に一緒にやったから後は置くだけだな。

 あ、個室のイスは錬金術にしたんだった……

 

「ここで作って運ぶか……穂乃香、もう少しサンドボールを頼む」

「はーい!」


 バルコニーにサンドボールの山が出来て行く。

 城の食堂にあった土、全部回収しとけば良かったな……

 

 

 

 おわっったああああああああ!

 ……はぁ……

 今からアレだよな……学生寮についての説明もしなくちゃいけないんだよな……

 ……………………

 …………

 ……

 

「『サモン』」

「きゃ…………氷河様、お疲れの様ですね……」


 ……そうなんだよ……もう疲れたんだよ……

 ちょっと頼みがあるんだけどさ、俺が今からこの建物についての情報を思い浮かべて説明するから、ラミウムが代わりに案内してやってくれない……?

 最悪、男子と女子で階段違うよって説明さえしちゃえば、それでいいからさ……


「かしこまりました。氷河様はゆっくりお休みください」


 …………まだやる事は残ってるんだよね……

 あ、食料はある程度置いといたから、料理担当は今日から作るように伝えて。調理器具もそろえてあるから。もう、後は君たちで生活しなさいって。

 

「……氷河様はどうでもいいとおっしゃる割に面倒見が良いですね。良き王に成れますよ」


 …………責任感が強いと言え。

 有言実行は可能な限り全力でするだけだ。

 あと、単純に凝り性なんだよ……――――――

 ――――――――――――――――――大体こんな感じ……じゃあ後よろしくー……

 

「はい、お任せください」

「『テレポート』」


 転移先……そこは日坂の部屋。

 暗殺術で気配を消して忍び寄る。

 

「……ひぃーさぁーくぁー……」

「うわっ! 何だよビックリした!」


 割とビビったなコイツ。

 疲れて声出すのがしんどかっただけだったりするんだけどね。


「隣の学生寮が完成したから、勇者共連れて行け。建物については中に居るラミウムに説明してあるから、後よろしくぅ……」

「……相当疲れてんな」

「当たり前だろ……一夜城ならぬ一夜寮だぞ。しかも昼間から夕暮れまでに作ったんだから疲れるに決まってんだろ……一夜ですらないわ」


 あー……駄目だ自分でも何言ってんだか分からなくなって来た……

 とりあえずリビングに行こう。

 

「んじゃ『テレポート』」

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