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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
194/346

招集

 ……疲れた、眠い。

 鑑定を使い続けての戦闘は、並列思考があっても疲れる。

 特に今回は反応がミリ単位でも遅れたら命取りだったからな。

 あんな戦闘二度としたくねぇ……

 早く屋敷で休みたい所ではあるが、生憎とそうもいかない。

 しないといけない事がまだ残ってるからな。

 

「……氷河」

「ああ……分かってるよ」


 イエンロードの屋敷近くの森、そこに日坂と俺が並んで立つ。

 そしてその目の前には、水奈、穂乃香、神奈を含む勇者30人が集まっていた。

 

 

 

 

 

 マグオートとの戦闘が終わった後、水奈と神奈を回収しに執務室前へ。

 戦わずに済んで良かったような、戦力として役に立てず良くないような、水奈の複雑な心境をスルーして食堂へ。

 穂乃香が馬鹿みたいに積み上げた土塊を、結界術の障壁を張って周りの安全を確保したのち『トルネード』で木っ端微塵に破壊。

 土魔法は六属性魔法中、ダントツで処理が面倒なんだから止めて頂きたい。

 何故か魔剣術の子と奴隷契約を結ぶ事になった後、日坂と穂乃香のみ回収しフィサリス達と合流。

 リノとフィアが待つ拠点へ戻り、特に疲労しているロータスを休ませる。

 水奈がロータスの下へ行き、治癒回復を行った。うんうん、水奈はアタッカーよりヒーラーが向いている。

 地下室に置いて来たキタコレを回収して日坂に奴隷契約を結ばせた後、リコリスの死体を確認しに行ったが、見つからなかった。どこ行った。

 諦めて拠点へ戻り、俺はくっつき虫となったリノを抱えて、日坂と共にイエンロードに向かった。

 今日、空間魔法使い過ぎじゃない? MP使用の半分以上空間魔法なんだけど。

 屋敷へと到着し、召喚術で拠点に居たメンバーを呼び寄せる。

 ほっと一息……とはいかず、リノをフィサリスに預けて日坂、水奈、穂乃香、神奈の四人を連れて少し離れた広いスペースへと向かった。

 そして、付いた場所で日坂に勇者共を召喚させ、一人足りない事に気付き俺が魔剣術の子を召喚した。

 日坂と戦い疲労困憊の者、気絶しているキタコレなどが居たがガンスルーさせて頂く。

 まあ長話にはなるから生徒達には錬金術で作った簡易椅子、キタコレには簡易ベットを用意してやった。有難く思え。

 横6列の縦5列に椅子を並べると、何となく教室みたいだったので意味は無いが机も付けてやった。肘を付くぐらいは許してやろう。

 水奈が怪我した生徒を律儀に一人ずつ治療して行くのを眺めながら、俺や日坂に文句を言ってくる奴の椅子を一人ずつ消してやった。

 うるさい奴は嫌いだよ、そこに立ってなさい。

 水奈が最後にキタコレの回復を行い、キタコレが気絶から目覚めた所で水奈は自分へ用意された椅子へと戻った。

 そして錬金術で作った教卓へと俺と日坂が立つ。

 転移して1ヶ月、初日以降で初めて勇者全32人が同じ場に揃った。

 

 

 

「全員席に着けー。椅子が無い奴は特別にまた用意してやるから席に着け、次騒いだら容赦なく立たせるからなー」

「なんで授業風なんだよ……」

「日坂君うるさい、そこに立ってなさい」

「……最初から立ってるだろ」


 俺と日坂は最初から椅子なし、先生ってずっと立ってるのな。辛いねぇ。

 

「あまり時間も無いから簡単に説明するが、これから話すのは君たちの進路について……この先の未来だ」

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