罪悪感
「――、――――」
む? 久しぶりのプリンだと言うのに……
「――、氷君てば」
ああ、もう時間か。
「えと、氷君。おはよう」
目が覚めて、最初に見るのは穂乃香の笑み。
うむ、素晴らしきかな。
でも顔が赤いな。
如月 穂乃香
月島氷河 親愛度 100 恋愛度 100 発情度 80
まさか! バカ息子! お前立ってしまったのか!?
いや、立っては無い……じゃあなんだ?
ふむふむ。相変わらず鎖骨をさわさわしていたと。
そしてほっぺたをプニプニして、唇もプニプニしてみたと。
そしたら寝ている俺が指を咥えちゃったわけか。はーん。
寝てる時の俺何してんのっ!?
しかもチュパチュパしただけじゃなくて、ハグハグもしちゃったのね。
そんな事をされてしまった穂乃香は、発情度が上がったわけか。
そして俺にしゃぶられていた指、咥えちゃったのね。
やだ、穂乃香と間接ディープキスしちゃった。
間接なのにディープ。摩訶不思議。
それでいて再び咥えないかと、俺の唇をプニプニする穂乃香の強かさには脱帽である。
君、ちょっとは自重しなさいよ。
いや、でも今回は俺が悪いわ。
なんで穂乃香の指に食いついてんだよ、馬鹿か。
とりあえず発情度を下げさせないと。
「穂乃香? 顔が赤いけど……体調悪いのか?」
「え!? う、ううん。大丈夫だよ」
「そうか……あんまり無茶はするなよ」
「……うん。ありがとう。氷君は今日も眠そうだね」
「そうだな……どうにも寝付けなくてな」
如月 穂乃香
月島氷河 親愛度 100 恋愛度 100 発情度 10 罪悪感 70
穂乃香の発情度が下がった。
下げさせた。
俺が心配してる中発情しているという事の罪悪感で。
ああ、最低なのは穂乃香じゃない。穂乃香の罪悪感を刺激した俺だ。
俺はこんな方法しか、穂乃香の発情を下げさせる方法を思いつかなかった。
穂乃香を発情させたのは、他でもない俺なのに。
「え!? 氷君?」
「…………」
言葉は口にしない。今は口にしても罪悪感を刺激するだけだ。
でも、頭ぐらいは撫でてもいいだろ?
コイツは何も悪い事してないんだから。
「急にどうしたの?」
「……気分だ。……嫌だったか?」
「……ううん。私、氷君に撫でられるの好き」
「そうか。俺も好きだぞ、穂乃香の膝枕」
「も~氷君たら! ……ふふふ良いよ? 明日もしてあげる」
(氷君が好きって! 私の膝枕好きって! ……えへへ)
如月 穂乃香
月島氷河 親愛度 100 恋愛度 100 発情度 20 罪悪感 30
ああ、お前はやっぱり、優しい笑みを浮かべながら、内心大喜びで強かな方が良い。
俺は落ち着いた穂乃香を連れて食堂へ向かった。
今の気分?
ああ最悪だ、俺のせいでな。か
月島 氷河
罪悪感 ERROR




