なぞる
おでこをくっつければ必然的に目と目の距離が縮まり、相手の瞳に映る自分をも見る事が出来る。
水奈の目は二重で大きめ、まつげも長いがカールの強いパッチリおめめでは無く、毛先が少し上を向くぐらいの緩めな天然カーブで優しげな目をしている。
水奈とこうしてただ見つめ合ってるだけの時間も悪くない。
とも思った所で昼間の約束を思い出す。
水奈の瞳に映る自分の顔つきが邪な雰囲気に変わって行くのが分かる。
水奈の表情も少し怪訝な顔つきに変わっていく。
伝わってしまうか、目は口ほどに物を言うという事だろう。
水奈を抱き締めるように腕を回して、左手の人差し指を立て背中の中心をつーっと。
「ひゃっ! お、お兄ちゃんまさか……」
水奈も覚えてたか。
あの時はリノも居たし、外だったしでお預けになったけど今は問題ないからね。
水奈の尾骶骨部分から上に向かってつーっと。
「だ、だめ……ん……~~~」
水奈が腰を抜かしてしまうといけないので、ベットへと移動し丁寧に優しく押し倒す。
服の上からでも効果はあるがやはり直接の方が効果は大きい。
舌先で水奈の首筋を刺激しながらパジャマを脱がせていく。
「ちょっと、お兄ちゃ――」
水奈の唇を唇で塞ぐ。
パジャマの上を脱がせ終わると同時に唇を放し、へそに舌先を添わせながら下も脱がせる。
「うぅ……恥ずかしい……」
下着姿の水奈完成である。
リノと3人で風呂に入る時の脱衣所や過去の記憶の姿で何度も見ている筈なのに、ベットの上で見るというだけでどうしてこんなにも魅惑的なのだろうか。
部屋の電気は付いたまま、なので妖艶な水奈の姿をしっかりと見る事が出来る。
指先を動かすのは内腿、足の付け根、腹部、脇腹、脇、二の腕、鎖骨と首筋。
下着の中には触れない。敏感な部分には触れることなく、露出した部分だけをなぞって行く。
「ん……ぁあっ……っ……~~~」
声を抑えようと悶える水奈が可愛い。
だが焦ってはいけない。遅すぎず早すぎず適度な速度でつーっと。
両手の指先を広げたり一点に集めたり、流れるように滑らかに動かして行く。
水奈の体が火照り熱くなって来た。顔もトロンとしてきている。
「お兄、ちゃん……んっ…………もう……我慢できない……」
水奈の甘い声が耳元に響く。
二人共もう我慢の限界だ。
俺が指を鳴らす、すると部屋の電気が消えた。
俺は自分の着ている服を脱ぎ下着一枚になると、水奈へと覆いかぶりそのまま抱き締める。
そして横へと転がり水奈を上に、俺が下になる。
「……ぅん? あれ? 私が上?」
水奈が不思議そうにしている。その理由は一秒後に分かる。
「水奈……私も我慢できない!」
「え!? 穂乃香!? いつから居たの!?」
穂乃香が水奈の背後から覆いかぶさる。
水奈を上にしたのはこの為。じゃないと一番小柄な水奈が俺と穂乃香の下敷きになっちゃう。
「うん? 水奈が氷君にパジャマを脱がされて、下着だけになった辺りから?」
「~~~~~! お兄ちゃんっ!」
うん。気付いてたよ? 電気を消したの穂乃香だし。
指ぱっちんで俺の意図に気付く穂乃香は優秀である。
今日はリノがフィサリスと一緒に寝る日、つまりは穂乃香が夜這いに来る日。
気付いても良さそうなのに水奈が全然気付かなかったから、いつ教えようかと考えてたら穂乃香が我慢できなくなっちゃて。
息を潜めて俺と水奈の情事を見ていた穂乃香も既に下着のみの姿である。
だからまあ、ここから先は……いつも通り?
「うふふ……水奈が氷君に甘える声、可愛かったなぁ~もう一度聞きたいなぁ~」
「なっ……! だ、だめ! やっ、ほのかっ……ぁんっ」
…………頑張れ水奈。
ところでそれ、俺の上で始めるのん?




