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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
132/346

2人で

モンスターの解体を始めて行く。

 

「…………」


 シーサーペントでか過ぎじゃない?

 

「…………」


 ………………

 

「…………」


 ……どうしたのリノちゃん。

 シーサーペントもペットにしたいの?

 ん? え、マジで? ん~……

 

「……リノ、解体してみるか?」

「……! うん」


 リノに解体ナイフを握らせ、その上から俺が手を添える。

 これからモンスターテイマーになるであろうリノに、解体を教えるのはどうかとも思う。

 だが、モンスターテイマーになるであろうからこそ、覚えておくべきだとも思う。

 命を預かる身になるからこそ、その命が終わった先の事を覚えておく。

 まだ5才のリノにそれを覚えさせる必要があるかは微妙だが、本人の希望だ。良いだろう。

 リノに一から丁寧に説明しながら一緒に解体していく。

 リノは五才にしては賢いためなかなかに覚えが良い。理解できない事ももちろんあるが、そこはそういうものなのだと何となくで納得させた。

 そうしてリノと2人で解体を続けた結果……素材を売りに行く時間が無くなってしまった。

 ごめん穂乃香。

 

 

 

 現在、俺は風呂の湯船に浸かっている。

 そして、

 

「ん~~」


 俺の横には機嫌のいい穂乃香が。

 甘やかし一回分でお願いされたので今日は穂乃香と2人。

 とりあえず近い、そして柔らかい。

 

「穂乃香、今日は頑張ったな」

「うん。今日は氷君も水奈も居なくて寂しかった。それでも頑張ったよ? 何回か魔法が日坂さんに当たりそうにはなったけど」


 憐れ日坂。でも当てないのは穂乃香なりの優しさだろうか。

 いや、まず狙わないで上げて?

 

「穂乃香は明日暇か?」

「うん。暇だけど……デート!?」

「デートはまた今度な。明日は休みだが、お前と水奈、神奈の3人の連携もしておきたいと思ってな」


 前衛の神奈、遊撃の穂乃香、後衛の水奈。バランスがとれており、将来的に一番組む事の多い組み合わせだろう。

 

「氷君も来るの?」

「ああ、監督役として俺が付くつもりだ」

「やった~!」


 穂乃香が大変上機嫌である。

 まあ、明日は俺、水奈、神奈の穂乃香にとってベストパーティーだからな。

 

「氷君っ、ちょっと体勢変えて」

「おう?」


 穂乃香が立ち上がり、穂乃香が居たスペースを俺が占領し寛ぐ状態に。

 穂乃香はそんな俺の上に座り、俺の胸に背中を預けた。

 俺は上に座る穂乃香の肩に腕を回す。

 

「あぁ……氷君に包まれてる……幸せ……」


 穂乃香は大変幸せそう。

 でもこの体勢少し問題がある。

 あれとあれがこんにちわしそうなのである。

 というか少し当たってる。

 こら、腰を下げるんじゃない。

 

「ふふふ、大丈夫だよ氷君。お風呂の順番は私達が最後、時間はたっぷりあるよ」


 大丈夫な点が見当たらないんですが……

 

 

 

 リビングにて。

 のぼせた俺と穂乃香は冷たい水を飲んでいた。

 大丈夫じゃなかったじゃねぇか。

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