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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
131/346

幸運

 森へと戻り、空中剣戟の稽古をする。

 するんだが。

 穂乃香は俺から二本とったのに対し、神奈はまだ一本も取れる気配が無い。

 まあ、穂乃香はスペックがおかし過ぎるだけなんだけど。

 神奈にもなにか勝とうと思わせる物が必要かもしれん。

 一本取るごとに日坂のマル秘情報とか?

 う~ん……微妙。最悪コイツが直接聞けば日坂話しそうだしなぁ。

 本人に聞くか。

 

「なあ、神奈。俺から一本取ったら褒美をやると言ったら何を望む?」

「褒美ですか……? ん~……パフェが食べたいです!」


 パフェが食べたいだと!?

 俺だって食べたいわ!

 

「この世界にはチョコが無い。生クリームは作れるだろうが」

「じゃあシュークリームがいいです!」


 シュークリーム……シュークリームかぁ……

 シュークリームなら作れそうな気がする!

 

「じゃあ、一本取れたらシュークリーム作ってやるよ」

「ホントですか!? 絶対ですよ!? 良し、勝ってみせます!」


 おお、やる気がいつもと違う。

 神奈、頑張るんだ。俺もシュークリーム食べたいからな。

 って言っても手加減してやるつもりは無いがな。

 

「そんじゃ始めるか……掛かって来い」

「行きます……!」




「お兄さん強すぎです……手加減して下さい……」

「手加減したら意味無いだろ?」


 今日も神奈は一本も取れなかった。

 強くはなって来てるんだけどな~。

 ステータスはまだ俺の方が高いし、経験がどうしても足りない。

 まあ、転移してきてまだ18日だ。

 20日も立ってない経験でこれだけ戦えるなら十分優秀だろう。

 穂乃香が異常なだけだ。

 

「クーデターまでには一本とって貰いたいところだ」

「くぅ……次は必ず一本取って、ぎゃふんと言わせて見ます!」


 ぎゃふんって……

 まあ、頑張れよ。

 水奈達と合流し、日坂たちを拾いに行く。

 

「水奈ぁあああああ!」

「穂乃香っ……もう」


 穂乃香が水奈を見つけ次第抱き着いた。

 普段に比べると言葉数が減りはしたものの、穂乃香はきちんと連携して戦って来たようだ。偉いぞ穂乃香。

 そしてお疲れラミウム。色々気を遣わせたみたいで悪いね。

 

(いえ、穂乃香様も目的自体は理解されておりましたので、きちんと協力して下さいました)


 言えばちゃんとやる子だからな穂乃香は。

 この後モンスターの解体作業を行って売りに行く予定だ。

 その時にまた連れて行ってやろう。

 とりあえず全員で屋敷へと帰る。

 俺は倒したモンスターを預かり解体を始める。

 水奈たちの所からは――アイスコモドドラゴン……ま、まあオオトカゲだよね~

 穂乃香たちは――シーサーペント…………お、オオヘビだよね~

 ん? 水奈たちの所から…………ビックフット?

 お前らなんでこんなのばっか集めてくんだよ!

 フィサリス! ロータス! ちったぁ自重しろ!

 なんでこんな鑑定探してやっと会えるぐらいの奴らにポンポンと……

 

(………………)


 ……お前の運の良さか。

 

(恐らくですが……)


 ……まあ、高値で売れるから良いけどさ。

 またギルドのお姉さんにBランクにならないかって言われるなこりゃ。

 

(すみません……)


 謝らなくていい。

 おかげでレベリングは順調に進んでる。

 危ない事してる訳じゃ無いならいんだよ。

 

(危ない事する筆頭は氷河様ですけどね)


 うるさい。まったくを持ってその通りだが言うんじゃない。

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