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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
129/346

教育方針

 穂乃香とイチャイチャいていたら思ったよりも時間が経ってしまった。

 今日みたいに襲い掛からず軽くで抑えるならもう少し甘やかしてやれるのに。

 穂乃香は甘やかし過ぎると堪え性がなくなるからな。

 水奈の部屋へと向かう。

 リノはもう寝てしまったようだが、水奈は起きてる様だ。

 早く行かねば。

 

「水奈……その、遅くなった」

「…………遅い……今日はもう来てくれないのかと思った……」



 月島 水奈

 寂寥感 50

 


 寂しそうな声でそう呟かれてしまった。

 神奈に引き止められた時もこんな感じだったな。

 でもお兄ちゃんは必ず水奈の下に帰って来るからな。

 ベットには水奈とリノが並んで向かい合って寝ている。

 間に俺の入る隙間は無い。

 ので俺は水奈の後ろに入り、水奈を包み込むように抱き締める。

 水奈枕。温かい、柔らかい。

 

「寂しい思いさせて悪かったな」

「…………お兄ちゃんお酒臭い」

「え、マジか」

「あと穂乃香の匂いもする。穂乃香と一緒に飲んでたの?」


 嗅覚が鋭い。

 さすが匂いフェチ。

 酒の臭いだけでは無く、穂乃香の匂いまで嗅ぎ取るとは。

 俺が穂乃香と一緒に飲んでいた事で水奈がいじけている。

 

「今度は水奈も一緒に飲むか?」

「私は……まだいい。……でも、いつかは飲んでみたいから……その時は、一緒に飲んでくれる……?」


 そんな可愛いお願いの仕方をされてどうして断れようか。

 うん。断れるわけがない。というか断らない。

 

「もちろんだ」

「……ありがと」


 水奈はそう言って俺の方へと振り向き抱き着いた。

 互いに抱き合う状態になる。

 

「こうして2人で抱き合うのは久しぶりだね……」

「そうか? 穂乃香に襲われた時――」

「――それはカウントしない」


 まあ、あの時は服着てなかったしな。

 落ち着いても居なかったし、水奈と2人と言う意味では久しぶりか。

 水奈の後ろにリノ居るけど。

 

「んー……やっぱりお兄ちゃんに包まれてると安心する……」

「そういうもんか?」

「そういうものだよ」


 水奈は俺の胸に顔を寄せ、深呼吸をする。

 そんなにスーハ―スーハ―しないで。

 水奈まで変態じみてきたら流石に俺も対応できない。

 俺にとって水奈が唯一の安静の場なんだから。

 他はどうも落ち着かん。穂乃香は違う意味で落ち着かん。リノは油断できん。

 フィアは……フィアは良い子だよね和む。ちょっと悪ノリするけど。

 俺と水奈はそのまま抱き合ったまま眠りについた。

 

 

 

「――、―――」


 顔をぺチぺチされる感覚。何事。

 

「―パ」


 視界いっぱいにリノの顔……って不味い!

 

「あ、外した」


 ……ほんとこいつ油断できねぇな。

 

「リノ、勝手にキスしようとするんじゃない」

「パパ、リノ嫌い……?」

「嫌いじゃない。けどそういうのは将来大切な人になる奴の為に取っておきなさい」


 そいつ一発ぶん殴りはさせて貰うかもしれないけど。

 

「リノ、パパ好き」

「パパもリノ好きだぞ」

「パパと結婚する」


 まあ、なんと可愛らしい夢なんでしょう。

 で片付けるにはリノがちょっとガチ過ぎる。

 これは……今後の教育方針を見直さねばなるまい。

 

「みな、ずるい」


 俺と抱き合って寝ていたはずの水奈はというと、

 寝ぼけて俺の首に吸い付いている。何君吸血鬼なの?

 寝ている時の水奈が大胆な件について。

 これ跡が残ったらしてないのに、やったと思われるじゃん。

 その後起きた水奈が顔を真っ赤にしたのはご愛敬。

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