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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
127/346

甘えん坊

 組手を終えて、日坂たちと合流。

 その後水奈たちを拾って屋敷へと戻る。

 今日は神奈が向こうに居る為、召喚術で呼び寄せる事が出来なかった。

 まあ、テレポートはちょっとしたひと手間程度だから別に良いけど。

 夕食を作った後、つまみの準備もしておく。

 風呂上がりにすぐが一番だからな。

 夕食の後水奈、リノと三人で風呂に入る。心なしか水奈が嬉しそう。

 

「水奈」

「うーん? なぁに? お兄ちゃん」


 自分の体とリノの体を洗い終えた水奈は、早くも俺の肩に頭を乗せている。

 リラックスしているのか声が間延びしている。あざとい、でも可愛い。

 

「今日は先にリノと2人で部屋に行っててくれないか?」

「良いけど……何かあるの?」

「ああ、ちょっと晩酌をな」


 酒と聞き、水奈が口を尖らせる。

 行動の一つ一つが可愛いなこいつ。

 

「私は別にいいけど、あんまりお酒臭いとリノちゃんが逃げちゃうかもよ?」

「今日はそこまで多く飲まないつもりだ。匂いも強くない奴」


 リノが逃げてしまうならそれはそれで仕方ない。

 俺が少し傷付くかもしれないけど。

 水奈に逃げられてしまった時は立ち直れるか分からない。

 禁酒を考えるレベル。俺、水奈の事大好き過ぎだろ。

 

「ふぅーん……ならいいけど」


 水奈はそう言って俺の腕を取り抱き締める。

 二の腕は柔らかい小山に包まれ、指先がおへそとこんにちはしている。

 あ、おへそ通り越しそう。それはあかん。

 風呂上がった後しばらく俺が居なくなると分かって甘えて来たようだ。

 こいつも大概だよなぁ。

 

「ずるい。パパ」


 膝の上に座っていらっしゃったリノ様が、何を思ったのか俺へと振り向き抱き着いて来た。

 なに、君も甘えたいの? 甘えん坊ばかりだな。

 とりあえずまたしても身動きが取れなくなった。

 のぼせる前には上がろうね?

 

 

 

 風呂上がり。つまみと酒と割り材を持ってバルコニーに向かう。

 多めに買った果物はお酒にも使える……あまり使い過ぎると水奈の分がなくなるから程々にはするけども。

 穂乃香の風呂上り待ち。相当楽しみにしていらっしゃる。

 念入りに体を洗っているのはなぜでしょう。今日はそっち系は無しだよ?

 今宵も月が出ております。少し欠けてるが、見る分には悪くない。

 地球じゃないのに月もある。配置は違うけど星もある。

 もしかしたら異世界って惑星が違うだけで同じ宇宙で繋がってんじゃないかな?

 としたら帰る方法は宇宙飛行? 大気圏の突入は無理だな。

 そんな事考えてる間に穂乃香が風呂から上がったご様子。

 髪を拭き、服を着て身だしなみを整える。それも念入りに。

 毎日会ってるのに穂乃香はそういうとこキチンとするタイプだよね。

 俺の前に立つときは少しでも可愛くありたい。十分可愛いよ。

 穂乃香の準備が整ったようだ。

 

「『サモン』」


 召喚術で穂乃香を呼び寄せる。

 目をパチクリさせている。と、急に顔が赤くなった。

 お? 照れてる穂乃香は珍しい。

 

「氷君……その、髪とか整えてるとこ見てたの……?」

「ああ。まあそうだが」

「うぅ……恥ずかしい」


 恥ずかしいって……君恥ずかしがるポイントは普段もっとあるだろうに。

 裸は見られて良くても、身だしなみ整える所は見られたくない……よく分からんな。


「じゃあ飲もうか」

「うん!」


 タンブラーに焼酎と果実水を入れて、炭酸水で割る。

 タンブラーに氷を入れる。氷は氷魔法で作り足す。

 

「「乾杯」」

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