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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
126/346

ご褒美

 日坂たちと別れて組手に入る。

 

「氷君」


 組手に入る。

 

「氷君てば~」


 ………………

 

「……なんだよ」

「さっきの手合わせ、私が勝ったじゃない?」

(何かご褒美が欲しいなぁ……)


 また器用なおねだりの仕方をしやがって。

 しかしご褒美か……甘やかすのはこれからの組手の勝ち数だし……何か渡すか?

 明日は海岸でレベリングさせる予定だから……水着? は俺が一緒じゃないから却下。

 穂乃香の水着姿を知らん奴の視界に入れるなど俺が許さない。

 となると……麦わら帽子とか? 雪山用の手袋やマフラーみたいな季節ものを作るか?

 あ、浴衣! 穂乃香に浴衣着て欲しい! って俺の願望じゃねぇか。

 穂乃香に直接聞けばいいか。

 

「何か欲しいものはあるか?」

「氷君」


 直球。

 ブレないね君。

 ある意味じゃもう手に入ってる様なものじゃない?

 お前これ以上俺に何を望むってゆうのよ。

 

「氷君最近リノちゃんや水奈、美鈴に構ってばっかりで……寂しい……」


 いや、神奈の相手は稽古なんだけどね?

 でもそうか……おざなりにしてるつもりは無いが、養子リノみなを甘やかしてばかりで、恋人ほのかに構ってやる時間が少ないか……

 

「そうだな……じゃあ今日晩酌に付き合ってくれないか?」

「晩酌……? お酒飲むって事?」

「って言ってもカクテルだけどな」


 穂乃香に冷や酒は出さない。アルコールの少なくジュースの様なカクテルの方が飲みやすくて良いだろう。

 

「でどうする? 飲むか?」

「うん! 飲む!」

(氷君と2人でお酒……酔った勢いでそのまま……きゃ~~!)


 楽しそうだね君。

 普通にお酒飲みたいだけだからそっちに持って行かないで。

 っておまっ! わかめ……どこでそんな知識覚えたんだコラ!

 

「普通の酒盛りだ普通の。つまみも作ってやるから変な事考えるんじゃない」

「は~い!」


 返事だけは良いんだから全く。

 

「それより組手を始めるぞ。フィア、引き続きリノの相手を頼む」

「はーい、任せて」


 日坂と穂乃香が手合わせをしている時から、リノは卵を抱えたまま人間サイズかしたフィアの膝の上である。

 どうやら相当ワイバーンの卵を気に入ったらしく、寝食を共に過ごしている。

 割らない様にだけは気を付けてね?

 

「さて、リノの見てる手前そうやすやすと負けてやる訳にもいかないな」

「この3日間の甘えられる数が変わって来るからね。私だって負けられない。多く取って見せる!」


 剣無しの俺は攻撃力では明らかに劣ってる。だが同じぐらいスピードでは穂乃香が劣ってる。そしてスキルレベルは俺の方が上だ。

 それにレベルアップもして来たからな。今回は全部勝たせてもらう!

 

 

 

 

 

「……二回! 二回勝ったぁああああああ!」


 二本とられた……フラグだったか……?

 俺がレベルアップして上がってた様に、穂乃香もレベルアップしてるもんな。

 しかも穂乃香はステータス1.5倍補正だ。成長は穂乃香の方が大きい。

 ……今後どんどん負けて行くかもしれん。

 

(今日は晩酌、明日と明後日で一回ずつ……つまり三日とも甘えられる!?)


 おい、ナチュラルに今日を一回に含めるな。

 だが、まあ。

 

(えへ、えへへへ)


 穂乃香が嬉しそうだし良いか。

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