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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
122/346

再び

 あの後、日が暮れる前に穂乃香と神奈は帰ってきた。

 まあ、つまりはそういう事である。

 神奈に、帰って来ていたのなら何故止めに来なかったのかと、恨みがましく睨まれた。

 ワイバーン狩りで疲れてるのに、なんでそんな用事で呼ばれねばならぬ。

 そもそも自分達で止めなさいよ。

 フィアに頼めばよかったかなと、後から気付いたが後の祭りである。

 今日リノはフィサリスと一緒に風呂に入る。

 そのため水奈が俺と一緒に入る理由がなくなってしまい、少し寂しそうだった。

 湯船で俺の肩に頭置くの気に入ってたもんね。

 一緒に入ってあげたいところだけど、理由無しに水奈と一緒に入ると穂乃香が入りたいって言うからね。

 そして穂乃香と入ると襲われちゃうからね。

 という事で風呂は1人。ゆったりと入った。

 そして夜、俺は水奈の部屋に来ていた。

 自分の部屋で最近寝てないな。

 水奈は自分のベットから俺の匂いがする事に内心喜んでいる。

 この匂いフェチめ。

 

「お兄ちゃん……あと半月後にはクーデターが起きるんだよね……」


 どうやらクラスメイト達が心配なご様子。

 水奈は友達思いだなぁ。

 

「大丈夫だ。行きと帰りで立ち寄ったが、全員問題無かったよ」


 通り道だったためブルーゼムにも立ち寄った。

 俺、日坂、フィサリスとロータスが指名手配にされている事以外異常は無かった。

 何しとんじゃいあの糞王、焼き入れんぞコラ。

 いや、喧嘩を売ったのは俺か。

 それに仮にもラミウムの父親だ。止めておいてやろう。

 ラミウムに感謝しやがれ糞王!

 

「そっか……」


 ベットに横になって水奈の手を握る。ついでに頭も撫でてやる。

 最近リノと一緒に腕枕で寝る事が多かったため、今も腕枕をされたいと思っているが、

 リノが居ないため言い出しにくくなっている。可愛い奴め。

 

「水奈、ほら」

「……! ……ありがと」


 水奈の頭の少し上に腕を差し出してやると、素直に頭を置いた。

 今は少しだけ甘やかしてやろう。

 

「この間な、穂乃香との組手で勝った数だけ甘やかしてやると言ったんだ」

「……? じゃあ穂乃香相当頑張ったんじゃない?」

「ああ、俺から一本とってみせた」

「ホントに勝ったんだ……凄いね。穂乃香は何を望んだの?」

「まだ望んでない。この後、これから望むんだ」

「これから……それって私が寝た後お兄ちゃんは穂乃香の所に行くって事……?」


 2日連続で朝まで一緒だったから、朝起きて俺が傍に居ないのは寂しいらしい。

 もうヤバい、俺の妹マジ可愛い。

 

「いや、朝まで一緒に居てやる、というか居る事になる」

「居る事になる……? それってまさか――」

「――そういう事だよ水奈」

「穂乃香!? いつからそこに!?」


 ついさっき。空間魔法で扉使わず侵入してきた。

 

「そういう訳だから水奈、俺と一緒に腹括ってくんね?」

「お兄ちゃん!?」

「うふふ。こないだは氷君からだったから……今日は水奈から行こうかな」

「や! ちょっと、穂乃香――」




「はぁあぁ……サドな水奈……これはこれで良い……」

「…………何してるんだろ私……」

「でも、水奈はやっぱり受けだよね~」

「ほ、穂乃香……? ちょっとお兄ちゃんまで!」

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