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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
118/346

犯罪集団

フィサリスと共に魔族領付近の無法地帯にやって来た。

 ここは人間と魔族の戦争の最前線であり、付近のモンスターのレベルも高いため、好んで住もうという者は少ない。

 そんな人の寄り付かない場所であるからか、この付近にいる者は、悪さを企む犯罪集団か、自分の限界まで高めようという戦士かのどちらかである。

 犯罪集団は身なりが悪い者が多く、独特の雰囲気を持っているため同業者の場合すぐ分かる。歴戦の戦士は基本的にそこそこの年齢である事が多い。

 つまりだ。若い男女2人で現れた俺らは目立っている……というか犯罪者共にターゲットにされている。

 

「ご主人様~、ご主人様が望むなら私が処理して来るけど~?」

「お前サラッと言うな」

「え~、だってちょこちょこ付いて来られても目障りじゃん? 向こうも殺す気で来るんだし、サクッとっちゃおうよ~」


 フィサリスは殺す気で来た相手は迷わず殺すタイプだ。

 だからこそ必要以上に殺したがらないロータスとは反りが合わない。

 俺? 俺はどっちかって言うとフィサリス寄りだな。慈悲なし。

 

「襲い掛かって来たらで良いんじゃないか? ワイバーンと戦う所を見せたら寄って来なくなるだろ」

「ご主人様はあまあまだね~」


 来るなら容赦しないが来ないなら別にどうでも良い。

 もう既に汚れてはいるが、それでも水奈や穂乃香を撫でる手が汚れなくて済むなら、できるだけ汚したくはない。

 

「折角ご主人様が見逃して上げようとしてたのに……馬鹿だな~」


 まあ、来たなら仕方ないな。

 

「おい、兄ちゃん。女連れてこんな所くるなんて自殺志願者かぁ?」

「お! なかなか上玉じゃねぇか! よさそうな女だ!」

「かぁーっ! 堪んねぇなおい!」


 わいわいと男共が8人程、レベルは平均30後半。

 実力はそれなりって訳か。

 

「ご主人様~面倒だしサクッと殺っていい?」

「ああ、許可する」

「あぁ? てめぇら何言ってやがんだ?」

「耳障りだからその汚ねぇ口閉じろって言ってるんだよ~『プロミネンス』」


 レベル7で覚える火魔法の大技。うん、容赦ない。

 咄嗟に避けれたリーダー以外が消滅。文字通り消滅である。

 跡形も残ってない。

 

「な……てめぁらぁ! やりやがったな!」


 へぇ、仲間意識はあったのか。

 でも思考が冷静じゃないな。

 どうして今のを見て逃げずに斬りかかって来るのか。

 ローブ来てるから二人とも後衛の魔法使いだと思ったのかな?

 

「ま、運が悪かったって事で」

「……がっ……!」


 魔剣術+居合術で横薙ぎ真っ二つ。

 攻撃力だけだとちょっと足りないんだよね。

 魔法剣士だけど、攻撃力低いから。

 

「ひゅーご主人様カッコいい~」

「はいはい。お前だって口調乱れてカッコよかったぞ」

「あれ~? そうだっけ~?」


 その汚ねぇ口閉じろの部分はマジで声が低かった。

 普通にキレてんじゃねぇか。

 

「俺はそっちの方が好きだぞ」

「……およ? ほんと? ならそっちで攻めてみる? いや、でもあんな口調でずっと居るのはしんどいなぁ……じゃあご主人様の前の時だけたまに見せてあげる!」


 まあ、好きにしたらいいんじゃない?

 少なくてもお姉さんキャラ被ってるよりはそっちの方が俺は良いな。

 別にお姉さんキャラが嫌いな訳じゃ無いけど。

 仮面付けてるよりかは良いと思う。

 

 

 月島 氷河

 Lv 30

 HP 155/155

 MP 310/310

 

 STR 33 (+27)(+50) 〔110〕

 DEF 34 (+27)(+25) 〔86〕

 AGL 68 (+51)(+20) 〔139〕

 DEX 70 (+63)(+15) 〔148〕

 MIND 104(+82)(+65) 〔251〕

 INT 107 (+74)(+15) 〔196〕

 LUK 25 (+21)(+5) 〔51〕

 

 

 レベルアップしちょる。

 まあMP全快でワイバーンに挑めるって事だな。

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