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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
110/346

スキンシップ

 朝食後も水奈はずっとご機嫌斜めであった。

 俺と視線が合う度プイッと顔を背け、穂乃香の独占に掛かる。

 穂乃香は訳が分からずではあるが、いつも以上に水奈から構って貰えて嬉しそうだ。

 天使がご機嫌斜めである事にご不満の神奈からはジト目を頂く。

 何をしたんだと目が聞いている。いや、心でも思ってるんだけど。

 何って……兄妹間における普通のスキンシップだけど。

 あ、いや普通の兄妹はあんな事しないか。

 普通じゃない兄妹間における普通のスキンシップだけど。

 普通じゃねぇじゃねぇか。

 今日は俺、日坂、神奈、ロータスのスキルアップ組と、

 水奈、穂乃香、ラミウム、フィサリスのレベリング組に別れる。

 レベリングは4人とも戦う事がある為、リノはスキルアップ組、即ち俺に付くことになる。

 水奈達を砂漠のオアシスに置いて行く。今日の課題は土属性モンスターだよ、魔法使いしかいないパーティーだから環境適応も大丈夫だろう。頑張って。

 

(火山に引き続き砂漠……容赦ないですね)


 いや、俺だって心苦しい気持ちはあるんだよ?

 でもほら、辛い事から逃げてたら強くなれないからさ。

 心はスパルタに。頑張って。

 日坂たちを連れて森へとやって来る。

 自分だけは森かって? 別に甘やかしてはないよ。訓練に適してるだけだよ。

 あと、リノの事とかも考えただけだよ。ほんとだよ。

 ロータスとの稽古はしない。あいつ新装備で更にパワーアップしたんだ。

 無理無理。勝てる訳ない。

 という訳でさっそく二手に別れて特訓を始める。

 俺の相手は神奈。見学者はリノ。

 ただ空中戦闘のためリノは間違えなく暇になる。

 そこでこの方にリノの相手をして貰います。

 

『……ねぇ氷河、私大精霊なんだけど』


 そこをなんとかお願いしますフィア様。

 最近構って上げられる頻度が下がって暇そうにしてたじゃない。

 

『失礼な事考えてない?』

「考えてない」

『ふーん……まあいいけど。代わりにMPは貰うからね』


 フィアが人間サイズ化した。

 やるからには全力で。フィアって良い子だよね~。

 という訳で俺は集中して神奈の相手が出来る。

 

 

 神奈 美鈴

 Lv 14

 HP 150/150

 MP 75/75

 

 STR (32)=48 (+30)〔78〕

 DEF (34)=51 (+15)〔66〕

 AGL (41)=61 (+43)〔104〕

 DEX (38)=57 (+15)〔72〕

 MIND (30)=45 (+5)〔50〕

 INT (36)=54 (+15)〔69〕

 LUK (16)=24 (+5)〔27〕

 

 固有スキル『抜刀術』

 通常スキル『剣術Lv3』『重力魔法Lv2』『軽業Lv2』『礼儀作法Lv1』

 

 

 神奈のステータスは基本、得手無く不得手無くだ。

 ただあるとすればMPが少ない。

 そういう意味では空飛ぶよりも空駆ける方が神奈には合っている。

 飛び続けるより、局所的に使った方がMPが節約できるからな。

 そして駆ける方が抜刀術との相性が良い。抜刀術は一撃必殺が基本。

 一瞬で勝負を仕掛けるという意味でも空を駆けた方が良い。

 実は理に適ってるんだよなコイツの夢。

 ……ちょっと試し斬りするか。

 

「フィア、リノの護衛を頼む。少し危険な場所に移動するぞ」

「護衛ね? 任せて!」

「『サークル』『テレポート』」

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