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鑑定は死にスキル?  作者: 白湯
メインストーリー
100/346

シュール

 リノにフィアを紹介すると妖精さんと呼んだ。

 間違ってはない。正しくは精霊さんだけど。

 そしてその妖精さんは後2匹……いや、ラミウムのもいれると後10匹。

 妖精さん多くない? 正しくは精霊さんだけど。

 固まったレアメタルのバリを取って行く。

 レアメタルを磨いて魔結晶と重ね合わせグローブに縫い付けて行く。

 完成!

 

 

 魔結晶の硬グローブ STR+25 MIND+25

 

 

 強っ! なんだいそのスペックの高さは。

 まあいいか。グローブを取り出した辺りから穂乃香がそわそわし始めたから早く渡してやるか。

 

「穂乃香、約束のグローブだ。魔拳術使う時は必ず付けてから行え」

「氷君、ありがとう。これ付けてみて良い?」

「ああ、構わねぇよ」

(氷君の手作り~氷君の手作り~やったー!)


 大喜びである。機嫌が直った様で何よりだ。

 やっぱりコイツは感情豊かだよなぁ。

 

「付けてみた感じはどうだ? 違和感とか無いか?」

「うん、無いよ。凄くぴったりと言うか……少しピッタリ過ぎない?」


 そりゃピッタリに作ったもの。指の隙間から長さまで。

 

「お前の手のサイズに合わせながら作ったからな。他の人が付けたら違和感を感じるだろう」

(つまりオーダーメイド品……私だけのグローブ……ガラスの靴的な!)


 確かにそのグローブにピッタリに嵌るのはお前だけだろうが、作ったのは俺なんだからお前のだって知ってるよ?

 王子って柄じゃない? ほっとけ。

 さて、やるべきことは大体終わったな。折角の休みだ、レベリングがしたい。

 俺ってこんなに戦闘好んでたっけ? 

 いや、最近レベリングに時間が割けて無いんだもの仕方ない。

 俺がリコリスの相手をする予定である事には変わりないんだからレベリングは必要だ。

 だが、それに当たって一つ問題がある。

 

「……?」


 俺がソファーに座ると同時に俺の膝の上に座るコイツだ。

 体を動かせはするみたいだが、まだぎこちなく体力も回復しきってない。

 外を出歩くのはまだ難しいだろう。

 かと言って一緒に居てやると言った手前、一人にしてレベリングに行くのもなぁ……

 

『私が残ろうか?』


 フィアに残って貰う……それも一つだが……

 

「リノ、フィアと二人で留守番できるか?」

「いや。一緒にいる」


 だよね~……仕方ねぇ。

 

「『サークル』『テレポート』」


 穂乃香を連れて山までやって来た。

 穂乃香のグローブの試しと俺のレベリングを同時に行うため、相手は希少種にする。

 穂乃香のレベルがまだ低いって?

 俺がレッドゴブリンと戦ったのはレベル11だぞ。それに俺も居るし。

 何より穂乃香自身が組手で俺を追い込むような奴だ。

 希少種相手でも遅れは取らん。

 

「氷君……その状態で戦うの?」

「……今日だけはな」

「……おー……」  


 俺の上、肩車されたリノが突如風景が変わった事に驚いている。

 そう、肩車。穂乃香が前衛で戦うからこそ俺は今日後衛。

 つまり魔法だけ。肩車しながらでも戦えんことは無い。……無いけども。

 

 

 ダークコブラ

 Lv 15

 HP 160/160

 MP 60/60

 

 STR 77

 DEF 49

 AGL 78

 DEX 75

 MIND 42

 INT 48

 LUK 18

 

 

 飛びぬけて強くもないが弱くもない。

 だが、

 

 

 ダークコブラ

 属性 闇 弱点 光、聖 耐性 火、水、氷、風、土、雷

 

 

 名前にダークと付くだけあって属性は闇。

 魔拳術とは相性が悪いか?

 

「『ダークナックル』」


 穂乃香が容赦なく仕掛ける。グローブの問題はなさそうだな。

 

「『ホーリーボール』」


 聖なる光の弾を俺の周りに浮かべる。

 さあリノ、特等席で見てると良い。

 あ、こら、それに触ろうとするんじゃない。

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