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自己紹介、美人、視線、視線その2

「………だれ、」




カウンター席にドカッと座った息子さんは、とっても不機嫌なオーラ全開で私を睨んでいた。やだ。なに。私の事?あ!そっか自己紹介!




その視線にイラっとしたけど、ここは彼らの縄張りだ。新人は腰を低くしなければ!




「片桐真子と言います。今日からバイトさせて頂く事になりました」



宜しく、と頭を下げかけた時、



「ね!さっきの話の続きだけどさぁ?探してよ!お願ぁい!」




可愛らしい声に会話終了の合図も無しに全てを持ってかれた。彼女には虫けらの様な私の存在が邪魔なのだろう。美人は何しても許されると思ったら大間違い、でもない。私は気にしないよ、かわいこちゃんバンザーイ!




チラリと店長に視線を送ると、手を合わせて口パクで「悪いな」と言ってくれたから



ヘラ、と愛想笑いしたんだけど




それを見た店長が切なそうにジッと見てくるもんだから困ってしまった。母を、思い出してるんだろうか、きっとそうに違いない。




泳ぎまくった私の視線は、息子さんと目が合った事で即座にテーブルへと沈没した。親子揃ってなんなんだ。見るな!田舎者は見世物じゃねぇーぞー!!




「真子ちゃん、今日はまだ時間あるの?」



「あ、はい、大丈夫です」




テーブルのメニュー表をガン見していたら店長が話しかけてくれて、「じゃあランチ食べて帰りな?ちょっと待っててね」と、断る隙もなく厨房へと消えて行った




えー今この空間に3人て!居心地悪い!

チラ、と二人を見るとまだ息子はコッチ見てるから慌ててメニュー表に視線を戻した。



怖い怖い怖いー!!文句あるなら言えばいいのに!



《店長のおすすめ*裂きイカ、、、?》

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