表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/13

求人誌、絵、おじさん、美奈子

学校から少し歩いた先にある商店街に入って少しブラブラしてからコンビニで求人誌を買い、店内のフードスペースに座って読んで見た



いいな!と思った先に電話してみると「もう決まりました」と言われたのが三軒目。



そんな急に決まる訳ないかぁ.……




勢いがあっただけに、意気消沈しながらぼんやりと外を眺めていると目の前の喫茶店?らしきお店に目がとまった



少しだけ見える店内に飾られた一枚の絵




なんて素敵なんだろう。




吸い寄せられるようにコンビニを出てお店の窓から覗いていたら、中の人とバチっと目が合ってしまい慌てて逃げるようにお店から離れた




「.…待って!」



わ!追いかけて来た、どうしよう!



覗きで警察行きとか勘弁してよと逃げようかとも思ったけど、謝ったら許してもらえるかもしれない。




「ご、ごめんなさい!あの、あまりにも絵が素敵だったからつい!」





振り向くが早く謝罪の言葉を口にして頭を下げた。許してどうかお願いします!!まだ女子高生一日目なんです!!華々しい生活が待ってるんですぅぅぅ!!



「……美奈子?」



「…………………へ?」




顔を上げるとお父さんぐらいの年齢層の、カッコイイおじ様が私を泣きそうな目で見ていた





「そんな、訳ねぇよな、………何言ってんだ俺は」



はは、と乾いた笑いをしながら、カッコイイおじさんはオールバックにして決まっていた髪を乱暴に手でぐしゃぐしゃとした




「どうして……?」



「ごめんなお嬢ちゃん。……えっと、なんだっけ?絵だっけ?」



ばつが悪そうにそう言って苦笑いしていたおじさんは




「母を……知ってるんですか?」




その一言で笑顔も消え、一切の動きも消え、瞬きすらしてないのかってぐらい石のように固まってしまった。




《薬草!ホイミ!ポーション!》

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ