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冬馬君の日常  作者: だかずお
9/16

楽しかった週末




『楽しかった週末』



多網父は言った「もっぱーい」


もうしっかりと出来上がっていた。


「もうやめた方がいいよ」大喜が心配して言っているのだが、父は上着を脱いで振り回して踊っている「ヒーハー」


多網はその姿をマネして一緒に踊って大盛り上がり。


その姿を見ていて冬馬君も大喜も大爆笑、テンションが上がってきていた。


「ほら、はやく二人も上着振り回して輪に加わって一緒に飲もう」顔を真っ赤にした多網父が言う。


もうめちゃくちゃである


「父ちゃんもう一杯」多網がビールを差し出すと


「おっしゃーいくでー」


グビッ グビッ グビッ


「かーっきたーっ」


父は手を天にかざし


叫んだ


「サーーー サーーーサーーー」


子供達もマネして サー サー サー


「もうひとつおまけに」と多網父


サー サー サー


大盛り上がりである


おばかである


「いやー楽しい」冬馬君も大喜も多網もご機嫌だ


こんな大人がいたなんて 冬馬君は笑う、最高だ!!


暫く踊った後、さすがに疲れたのか多網父はそのまま眠ってしまう


「いやー多網の父ちゃん最高だね」大喜が言う


三人は寝ている多網父に布団をかけ


「そろそろ多網の部屋でくつろごうか」と、冬馬君が言ったので、三人は二階にあがって行く。


二階は静かだ、さっきの宴会がまるで嘘のよう


「いやー三人で過ごす時は本当におもしろいね」冬馬君は、明日みんなと別れるのが寂しかった。


「あーあ、もう学校だよ」とため息をつく


「面白い週末だったなぁ」大喜もすでに楽しかった週末を振り返っている


「金曜日みんなで合流した あたりの時間帯に戻りたいね」と冬馬君は笑った


「また、ちょくちょくみんなで遊ぶ」と多網がつぶやく


「そうだね」



今、雨はポツポツと降っているくらいだ


みんなで過ごした楽しい週末であった。


子供達もその日は疲れていたのか、すぐに寝てしまう。


翌日は朝食をごちそうになって、昼前には大喜と歩いて帰る事にした。


「じゃあ、お邪魔しました」


「またいつでもおいでね」と多網母


「昨日は酔っ払ってしまった また遊びに来てね」と多網父


多美も手を振ってくれている。


多網も「またね 今度山のぼり誘う」

多網家族はいつまでも玄関先で手を振ってくれていた。


「あー面白かったね」と大喜


「うん 楽しい週末だった」


「また泊めてもらおう」


二人は行きに通った道と同じ道を通って、歩いて帰った


行く時はあんなにテンションも高かったけど


帰りはちょびっと寂しくも感じた


「大喜これからうち寄って行く?」


「いや明日学校だし今日はもうこのまま帰るよ」


「そっか」


明日からまた学校が始まる


楽しい週末も過ごせたしまた一週間、学校頑張るかと二人で話してた。


そして冬馬君の家に着く


「じゃあね大喜」


「うん、また近々 今度清香達誘ってまた遊びに行こう」


「そうだね また色々計画たてよう」


「じゃあねー」


家に入り「ただいまー」


「お帰りなさい」


冬馬君は部屋に向かい、今日は一人か と部屋の中を見てはつぶやいた。


部屋には、こたいだ二人が泊まってた時に使ってた布団がたたんで置いてあった。


「お昼にするわよ」下から正子が呼んでいる


また明日から学校頑張るか


楽しい週末の思い出を胸に


冬馬君は元気に「サー」 と返事して下に降りて行った


またひとつ楽しい思い出が胸に残る、面白い週末だった。




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