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みゅーじっく いず まい めもりー

作者: あてるー

何気なく生活していたら、突然とても心に残る曲に出会った。



大学の空き時間に、いつも寄っては2時間ほど勉強や課題をやっていく喫茶店がある。

「Amor aeternus」という名前で、最初の単語しか発音が分からないので、アモールと呼ぶことにしている。


アモールではいつもオシャレな曲がかかっている。

音楽は全然知らないし分からないが、そこで流れている音楽はいつも心を落ち着かせてくれる。

気がつくと時間が経っていて、気がつくとやることも終わっているのだ。

次第に、アモールで流れている音楽がどのミュージシャンの何という曲なのか、知りたくなってきてはいたが、店員に聞く勇気もないし、それがどういう音楽のジャンルなのかさえも分からないから調べようもなかった。






ある日アモールへ行くと、いつも座っている席に女性が座っていた。

店の奥の方にある割と窮屈でこじんまりした席なのであまり人が座らないのだが。

その席の近くに荷物を置いて、キャラメルラテを頼み、トイレに行くついでにその女性をチラリと拝見した。

髪はブリーチを繰り返したような傷みきった金髪で、後ろにひとまとめにしていた。

グロテスクなプリントのTシャツを着て、ショートパンツに派手なブーツを合わせ、お店の雰囲気に似つかないファッションをしていたが、

机の上には彼女が起こしたであろう音符がびっしり書かれた譜面が散らばっていた。


トイレから戻り、キャラメルラテを飲みながら課題をやっていると、喫茶店のマスターがその女性を会話しているのが聞こえた。

音楽の話をしているらしい。話の内容がよく分からなかったので、意識をまた課題へと向けた。


「菊川くんはどう思う?」


マスターに突然質問を振られて動揺しているのが分かったのか、申し訳なさそうにもう一回今までの会話の内容を説明してくれた。



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