蝉が鳴いた。
季節外れの蝉が鳴いた よじ登ったあとがあった
その脱け殻はいつまでもあった たったひとつだけが
わざと飾られていた そんな気がした 綺麗な壁にあった
もう涼しくなった すこし肌寒くなった それなのにあった
それはまるで 高価なアンティークのようだった
ずっとそのままになっていた 蝉の脱け殻を見掛けた
このまま 見続けられるのか ちょっと不安だった
あしたも あさっても 明明後日も あるのかどうか
ただ そこには いつも たぶん 蝉が鳴いていたんだ
季節外れの蝉が鳴いた よじ登ったあとがあった
その脱け殻はいつまでもあった たったひとつだけが
わざと飾られていた そんな気がした 綺麗な壁にあった
もう涼しくなった すこし肌寒くなった それなのにあった
それはまるで 高価なアンティークのようだった
ずっとそのままになっていた 蝉の脱け殻を見掛けた
このまま 見続けられるのか ちょっと不安だった
あしたも あさっても 明明後日も あるのかどうか
ただ そこには いつも たぶん 蝉が鳴いていたんだ
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