大阪に来た!たこ焼きから始まる関西の旅
「大阪に来たわよ〜!」
新大阪空港の到着ロビーに出た途端、姉が両手を広げて叫んだ。
「姉さん、静かにして……!」
その声の大きさに、私は思わず周囲を見回してしまう。何人かがこちらを見てクスッと笑っていた。もう、恥ずかしいってば。
「ごめんごめん! つい楽しくて!」
姉は照れたように笑いながら、キャリーケースを軽く引く。
「その気持ちは分かるけどさ、もうちょっと控えめに……」
私も内心ワクワクしていた。関西の地に足を踏み入れたのは初めてで、見えるものすべてが新鮮だった。
「それで、何する!?」
姉がすでに目を輝かせている。旅行プランのことなんて、何一つ決まっていないのに。
「んー……お腹空いたな」
「たこ焼き食べようよ?」
姉の提案に私は即答で頷いた。
「いいね、たこ焼き!」
さっそくスマホで“新大阪駅 たこ焼き”と検索すると、「タコ太郎」という店が駅近くにあることがわかった。
「徒歩10分くらいだって!」
「行ってみよ!」
二人並んで駅前の通りを歩く。大阪の空気は少し暖かく、独特の活気がある。看板の文字も、街の喧騒も、関東とはまた違ったリズムを感じた。
やがて見えてきた、赤い暖簾に描かれたタコのイラスト。その下に大きく「タコ太郎」と書かれている。
「ここだ!」
暖簾をくぐると、香ばしいソースの匂いが鼻をくすぐった。
「いらっしゃい! 何にするかい?」
元気な店主の声が店内に響く。
「たこ焼きマヨ2つでお願いします!」
姉が迷うことなく注文する。私は壁に並んだメニューを見ながら、密かに「お土産用も買おうかな」と思っていた。
目の前で鉄板の上に丸く焼かれていくたこ焼き。ジュウジュウという音と、湯気に包まれた時間が、まるで映画のワンシーンのようだった。
「お待たせ、たこ焼きマヨ2つ!」
トレイに乗せられたアツアツのたこ焼きを受け取って、私たちは店の端にあるベンチ席に座った。
「いただきます!」
「いただきます!」
一口頬張ると、外はカリッと、中はとろ〜り。口の中でタコの歯ごたえが弾ける。
「うまっ!」
「やばい、これ美味しすぎる……」
姉も私も、言葉少なに次々とたこ焼きを口へ運んでいった。食べ終わる頃には、もう次の観光地の話で盛り上がっていた。
「さて、次はどこに行こうか?」
たこ焼きから始まった私たちの関西旅行——その幕開けは、最高においしくて、温かかった。
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続きとして、「道頓堀・心斎橋編」「USJ編」「京都散策編」なども執筆できます。ご希望があればお知らせください!




