表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

今年も息子の命日がきた

作者:

通勤路には小学校があって、毎日校門の前を通る度に思う。


生きていればランドセルを背負っている年齢だな。


元気に駆けていく小学生に息子の姿を重ねようとしたけれど、生まれる前に死んだ息子が小学生になった姿なんて、妄想でも脳裏に浮かばない。


私のお腹から出てきた後一度だけ対面した息子の姿ももうとっくに思い出せなくなっていて、あの時感情的に泣き叫んでばかりで遺体に触れなかった後悔だけは今も残り続けている。


例年通り最悪な気分で過ごした命日の夜、しばらく連絡を取っていなかった父からメッセージが届いた。


菊の花に合掌した。


追い討ちをかけられているようで死にたくなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 人は忘れるのが得意な生き物です。忘れないという事は、大切な記憶なのでしょう。 今は辛いのだと思いますが、「思いを馳せれる日」というのは、”記憶を大切にする”特別な日なのだと私は思ってます。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ