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『プロポーズされてません♡』  作者: 設楽理沙
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『プロポーズされてません♡』 6

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坂口 side:


 バレンタインデー翌々日の火曜日の午前中、『チョコ、あざぁま~す』

と遠藤が高橋さんの席まで来て礼を言ってるのをたまたま聞いてしまい。


 貰った時に礼を言ったんなら、義理チョコなんだからわざわざ彼女の

席にまで来て周りに分かるように礼を言いに来ンな! 


 そんな風にイラっとしたのを覚えている。


 ――――坂口は遠藤が杏からチョコを手渡しされていないことを

                     知らない。―――――


  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 


 

 昨日は外せない急ぎの仕事が定時までに片付かず、俺が

残業だった為、仕事終わりの彼女とのお茶はできずじまい。

 

 そんな理由わけでまだ高橋さんからチョコレートを

渡されていない。


 流石に3日4日とバレンタインデーから遠ざかれば

へたをするともらえなくなるかもしれない、と焦りの気持ちも

あり、今日は残業にならないよう、朝一から仕事がんばったさ。


努力? の甲斐あって、会社帰りのお茶を無事誘うことができた。


 なんだかんだで、楽しみにしていたバレンタインディ、チョコ。

 

 店に入り、場所決めしてテーブルに着くと、オーダー前に

早速彼女から赤系の紙包みに可愛いリボンのかけられた

チョコレートを手渡された。

 

 そこでお店の人が注文を訊きに来たので、注文を済ませ・・

たところで、俺は彼女の目の前で紙包みを開けた。


 Oh.My God.


 密かに楽しみにしていたのに・・・俺のも義理チョコだった。

 遠藤や他の奴らと同じ扱いで凹む。


 手作りではなかった。(ガクリ)

彼氏でも何でもないのだから、当たり前だよなぁ~。


 

 

 


 


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