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真っ赤な吸血少女は好きな人を傷つけたくてたまらない  作者: M・A・J・O
第二章 吸血少女は愛されたい

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第38話 相談したい

 こうして妹にも手伝ってもらえることになったが、あたしが自力でどうにかするのが大半だと思う。

 自分のことは自分でしなきゃいけないからだ。

 頼る部分は少なめの方が、関係を良好に保てるし達成感もあるだろう。


「……よし、頑張ろう」


 こうして決意したあたしが行った行動が、ネットで色々な仕事を探してみるということだった。

 まずは大まかなところから調べていく。

 そして、あたしでも出来そうな仕事をピックアップしていく。

 その中で自分に合いそうなものを探した。


「いや、でもこれ絞りきれないなぁ……」


 そんな感じで迷っていた時だ。

 『あなたにピッタリなお仕事あります』という広告を目にしたのは。


「これって怪しいよね……」


 怪しさ満点の広告だが、今のあたしにはその言葉が妙に気になってしまう。

 しかし、やっぱりクリックする勇気はなかった。


「……まあ、別にいいか」


 そう思い、あたしはその広告ページから目を離す。

 あたしはまだ高校一年生。

 無理して夢を見つけることはないと思う。


 だけど、渚の妹は中学生なのにもうやりたいことを見つけている。

 しかも、割と現実的な夢を。

 この事実があたしを焦らせる。

 あたしもはやくなにか見つけないと、渚や渚の妹に置いていかれるんじゃないかと思ってしまう。


「どうしようかな……」


 それからもあたしは悩んでいた。

 悩みまくった結果、あたしはある結論を出す。


「うーん、あの人に頼むのはちょっとあたしの貞操が怖いけど……背に腹はかえられないか」


 スマホを取り出して、とある番号にかける。

 さすがに今かけても繋がらないだろうと思ったけど、電話はすぐに繋がった。

 出る時に少し息切れをしていたから、とても忙しいということがわかる。

 そんな時にかけちゃった罪悪感はあるけど、家族なんだからいいかと思い直した。


「あ、花恋ちゃん? 電話かけてくるなんて珍しいね。どうしたの?」

「あー、その、お母さん……今平気?」

「だいじょぶだいじょぶ。休憩もらったところだから」


 お昼休みなのか、電話の向こうからはカチャカチャと音が聞こえる。

 そういうことならと、あたしは遠慮なく要件を伝えた。


「お母さんってさ、色々なバイト……パート? してるんだよね? もし良かったら色々聞かせてもらいたいなって」

「ん? バイトでもしたいの?」

「ううん。まだ決めかねてるんだけど、あたしもそろそろ進路とか考えないといけないかなーと思って」

「ほうほう……なるほどねぇ。まだ高一だしそんなに焦ることはないと思うけど、進路って大事だもんね」


 それからお母さんは快くあたしの話を聞いてくれた。

 そしていくつかの候補を出してくれたのだが、どれもこれもパッとしないものばかりだった。

 コンビニ店員、ファミレス店員、カフェ店員、スーパー店員などなど。

 正直、どこを選んでも同じような気がする。


 というかどれも店員じゃんか。

 お母さんはあたしをなんだと思っているのか、聞くのが怖い。

 そのうち「花恋ちゃんはおっぱい大きいんだから身体を売る仕事とかどうかしら?」と言ってきそうだ。

 そう言われても絶対その仕事はしたくないけど。

 あたしが心と身体を許すのは渚だけだ。

 ……まあ、それは今の話にはどうでもいいとして。


「お母さん……真面目に考えてくれてる?」

「えっ!? あ、当たり前じゃない! 私の娘なんだから、ちゃんと考えてるに決まってるでしょ!」


 明らかに動揺している声音だった。

 本当に大丈夫だろうか……

 とはいえ、一応は考えてくれているらしい。


 もっと色々ためになるような話をしてくれるかもと期待していたから、少し……いやかなり残念ではあるけども。

 結局接客業の話しか出てこなかったし。


「……まあ、結局は自分で見つけるしかないってことなのかな……」


 こうして、あたしの夢探しは振り出しに戻ったのだった。


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