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第一話 魔神と魔王の出会い

 なぜ俺がFFの世界にいるのか……正直そんな理由はどうでもいい。

 もちろん、色々と突っ込みたい部分はあるが、今は冷静にこの現状を分析するべきだろう。



 魔神カース。

 かつて栄えた文明を全て滅ぼし、破壊の神と恐れられた存在。


 それを見かねた女神ソフィアは己の命を犠牲にし、人間達の協力もあり、魔神カースの力を封印したというストーリーがある。


 そして、今俺の前で跪いている男、魔王アイビス。

 魔族による世界統一という目的のため、魔神カースを復活させ、その力により敵国である人間の国を滅ぼすことが目的なのだが――。



(結局……最後は勇者に敗れて、死ぬ運命なんだよなぁ……)



 魔王はエレメンタルストーンと呼ばれる、五つの輝石を全て集めることで、その輝石の力を使い、魔神カースの復活を目論んでいた。


 四つまで集めることに成功するが、最終決戦――アラウエア火山の炎の輝石を巡り、勇者に敗れてしまう。


 プレイヤーがゲームをクリアすると、闇の苗床と呼ばれる裏ダンジョンの扉が開かれており、ダンジョンの最奥にいる魔神カースと戦うことができる。


 四つのエレメンタルストーンを吸収したカース。完全体ではないが、ゲーム中最強を誇る強さによって、この裏ボスを倒せたプレイヤーは1%もいないらしい。



(はぁ…………。 もしこのまま、ゲームのストーリー通りに進んでしまえば、最終的にはここで勇者に殺されるんだろうなぁ)



 俺はなんとしてでも生き残るために、なんとかこの現状を打開しなくてはならない。

 ひとまず、目の前の魔王を利用し、なんとしてでも全ての輝石を手に入れて、勇者に負けないほどの強さを得る必要がありそうだ。



 俺は決心を決め、神のみが座ることを許された玉座から、足を一歩進めようとするが……。



――ガシャーン



「カース様!!」



 どうやら俺は、ミイラ化した肉体をうまく動かすことができずに、地面に吸い込まれる形で落下したらしい。


 その際に、「ふぉひぇぇ!」などとい恥ずかしい声を上げてしまった。



(ヤベッ、変な声上げちまった! カ、カースとしての威厳があぁぁ!?)



 近寄ってくる、魔王アイビスとその部下達。


 彼らは心配そうに、俺の顔を覗き込む。 とある魔族の女性は、驚きのあまり悲鳴を上げ、ミイラ化したこの体を摩ってくれている。


 どうやら、ギリギリ威厳は保てたようだ……。流石に変な声を上げたくらいでは、破壊の神を蔑むことはないらしい。



(よかった……。まぁ、そりゃそうだよなぁ。魔族が絶対的な忠義を尽くしている神だし……)



「お怪我はございませんか!?」



 俺を心配そうに抱きかかえるアイビス。その手には、紫に光り輝く石が握られていた。



(ッー!! まさかその石は……!!)

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