横着バーグ。
以前に、手の調子が悪いときにハンバーグを作るのが大変だという話をしたと思うのですが、そんな中で、試してみたのが、「横着なハンバーグ」こと「横着バーグ」です。
どう横着かというと、フライパンいっぱいに生地を広げ、片面を焼いてから、裏返すのをかねて、もう一個のフライパンに移して焼き上げたものを、そのままテーブルに運び、その場でフライ返しで切り分ける、といういわゆる横着なハンバーグです。
生地をこねるのはしゃもじでもできますが、調子が悪いときは成型がつらいんですね。そこで、成型の手間のほとんどかからないこのメニューが登場。うまい具合に見栄えもします。
先日この横着バーグを作ろうと思い立ったときは、ひき肉のストックばっか無いけど、薄切りならのストックなら豚も牛もあるという状況でした。そんなわけでフードプロセッサでガガガーっとやっているところへ、莉乃がキッチンにやってきました。目をキラキラさせているのを察知したので「やってみる?」と声をかけたところ、二つ返事で作業を引き受けてくれ、その後のこねる作業までやってくれました。
しゃもじでこねても良いよ、と言ったのですが手袋をはめて手でこねたいと言うので任せました。
「冷た〜い!」
程なくして莉乃の悲鳴が聞こえました。実は肉が半解凍の状態でスタートしたので、挽いた後でもまだかなり冷たく、しかもこの日のは量もかなり多め。普段のハンバーグ作りよりも厳しい条件が揃ってしまっていたのです。悲鳴を上げながらも楽しそうにしっかりとこねてくれました。
いよいよ夕食の時間、焼き始める時になったらまたキッチンへやってきました。自分が手伝ったものだけに気になるご様子。毎日は無理でも、たまにはお手伝いしてもらうのも良いものだと久しぶりに実感しました。
キッチンに並んで立つこと自体がかなり久しぶりで、私としても助かったし楽しかったです。
横着バーグ、我が家のメニに加わりました。




