石つぶて。
家庭の事情がそれぞれ違うように、ストレスは人それぞれである。
我が家の場合、翔が約5年間、五月雨登校と不登校と引きこもりをした末に自らの意思で高校受験をすると決意し、中3から学校に復帰しての高校受験。通常でもナーバスになってもおかしくない受験直前の時期には、メンタルがかなり不安定になり、聞き役をするのも実はしんどかった。弱り目なところにインフルエンザにかかってしまい、病み上がりで臨んだ入学試験は不安倍増だった。
そしてこの時期には莉乃が人間関係に悩み自律神経を患い、五月雨登校。そして習い事での骨折。荒れているので愚痴、ワガママ言いたい放題の上に、ギプスが取れるまでの2ヶ月間、登下校の送迎、早退の対応。
そしてそんな中、単身赴任中の夫が国際電話で私に暴言の嵐。
子どもに言いたくても言えないこと、なんとなく気に入らないことを、酔っぱらって電話してきては好き放題に私にぶつけた。
経済面では感謝しているのですが、聞くだけでもしんどかった。どんな内容かというと…。
「翔は志望校どうするんだ?」
→先日の電話で伝えたはずですが…。
「公立高校も受けるのか?」
→本人が受けると決めていると何度も伝えていますが…。
「公立高校を受けさせるなら確実受かるところにしろ。人の金だと思いやがって!(と、いきなり電話を切る)」私立の本命に合格したので公立はチャレンジ受験にすることに決めていました。
→納得して通うことを優先しようと話し合ったはずですよね?私立の本命に受かった途端に態度を変えないでください。
他にも学校復帰後のテストで上位1割の順位に入った時に本人には「頑張ったな。」とは言うのですが、私には「頑張ったとは思うけど、心からは言わない。俺は一位を取っていた人間だぞ。」とか。自分の母校を受けないことに対して文句を言ったり。酔っ払っているからとはいえ、聞き捨てならない言葉を夫は石つぶてのように投げまくった。
翔の受験は、チャレンジ受験した公立高校への合格という形のサクラサクで幕を閉じ、元気に高校生活をスタートし、ほぼ同時期に莉乃も「このままではいけない。」と休まず学校に行くようになった。
ホッとした矢先、長い間、張り詰めていたものがプツンと切れたかのように私の体調はガクンと崩れ、今に至る。
そして今回のことはストレスだと夫にも話したが、何がストレスになっていたのか気づいていないだろう。
石つぶてというのは、投げられた側はなかなか忘れないが、投げた側は、投げた途端に忘れてしまうことが多いので。