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薄皮。

また最近、茶色くて少し固い薄皮が浮いてくるようになった。以前と違うのは、この薄皮の縁で他の部分の皮膚を傷つけなくなったことだ。少しずつ、以前の皮膚が見えてきている。

口の回りはエリアが狭まってきているが、まだまだ黄色と血の色のカサブタが粉を吹いたようになっている。

いずれも触りすぎると皮膚やカサブタが余分にむけてしまうので触らないことが一番だが、気になる、時々痒いなどの理由で触ってしまっている。カサブタや薄皮の縁が少しでも浮いてきているのがわかると、ついつい触ってしまう毎日。縁が何かに引っ掛かって引っ張られるのがイヤというのもあるが、触らずにいられないので困ったものである。

腕の皮膚もだいぶ元の色に戻ってきている。風呂上がりにバスタオルで軽くこすると茶色い皮膚が垢のように取れて来るようになった。しかし、少し強くゴシゴシとやると、皮膚が赤くなるので、こすりすぎに気を付けなくてはいけない。

何にしても、ゆっくりゆっくりと身体が元気になっているのは嬉しいことである。化粧やアクセサリーを楽しむにはまだ時間がかかりそうだが、痒い時間が格段に減っている。腫れによる違和感はまだ感じるものの、痒くないだけでずいぶん楽になった。


話は変わるが、私は少しだけ気が長くなったと思う。脱ステロイドは時間がかかるので、仕方ない、仕方ないと少しずつ見守るようになった。そのせいか最近は、何事も結果を以前ほど急がなくなったのだ。何事も急ぐことばかり考えなくても良いという気づきを得た。

もう少し気が長くなったら、この茶色い薄皮をそっとしておけるようになるのかもしれない。

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