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日にち薬。

少し前に腕の腫れが治まっていた。ピークを過ぎてからは見た目にはわからないようになっていたが腕を曲げるとつっかえる感じがしていたのだ。それが引いていた。そして最近は手首の腫れも引いてきている。まだ手首を動かすとつっかえる感じはあるが、それもだいぶ緩和されている。指には腫れとひび割れがあるので快適とまではいかないが、徐々に楽な感じになっている。

まだまだ痒さはあるが、四六時中痒かった頃を思えばずいぶん楽だ。

再び化粧をするようになって一週間が過ぎた頃、ネックレスとピアスを着けてみた。アクセサリーも肌の反応が怖くて控えていたのだ。化粧ができると気分がアガる。大好きなアクセサリーの久しぶりの感触が心地よい。

などと思っていたら、一週間ほどで目の回りが赤くなり、瞼が少々腫れてしまったので、目の回りの化粧は少し控えてみて様子を見ることにした。

アクセサリーもネックレスは着けて、ピアスの反応の方が心配なので、ピアスは控えて様子を見る。


「まだ腫れてるなあ…。」

翌朝もまだ瞼が少し腫れていた。見た目には軽いものもらいのような感じだ。

そんなにバッチリとメイクがしたいわけじゃない。アクセサリーだって、ジャラジャラと着けたいわけじゃない。でも、ほんの少しのおしゃれがしたい。ド派手な物は好きじゃないけど、好きなアクセサリーを着けたい。指輪も指が腫れるようになって以来、ずっとはめていない。


鍼灸の先生が言った。

「象の肌のようだった皮膚が、ずいぶんキレイになったね。あとは日にち薬だからね。」

今は、治療は鍼よりもマッサージでリンパの流れを整えることがメインに変わってきている。確かに、健康な肌はすべすべしているということを忘れてしまったくらいひどい状態だったのが、今は小さなカサブタが点々とあるものの、すべすべの面積が増えていることを実感している。皮膚の色はまだ黒さがあるが、元の色に近づきつつある。時間がかかるのは当然である。すぐにキレイになるとしたら、それは副作用を覚悟で強い薬を使うということなのだから。

気長に治すしかない。ここまでやって来たのだから。

頑張って来たね、私。

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