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治ればそれでいい。

休日にコンビニのイートインでコーヒーを飲んでいたら、翔の同級生の母親にばったり会うことがあった。彼女とは翔が小学生の時の役員を一緒にやっていたし、現在も翔とそこの息子さんが同じ高校、同じ塾に通っているなど子供同士は仲良くしているので、私たち母親同士はそれほど親しいわけでもないが、会えば立ち話をすることもある。

「あら、久しぶり。」

「久しぶり~。ってその手、どうしたの?」

彼女の目が私の手に釘付けになった。

「アトピーになっちゃってね。自然療法で治しているところなの。」

「薬で治せば早いじゃない。」

「薬はもう使いたくないんだよね。」

「どうして?治ればいいじゃん。ステロイドならすぐ治るし。」

うう~ん。ここにもいたか。薬がOKな人。そうは言っても、私も子供にはエッセンシャルオイルを嫌がることもあって、まだ薬を飲ませたりしているから、人のことは言えないんだけど。

多分、皮膚が表面上はキレイになれば、元から治すことと、症状を一時的に封じ込めることに差を感じていないのだろう。


私はこのような相手には詳しく話すことは避けている。知る人ぞ知るステロイドの怖さを知らない、または目を瞑っている相手とは平行線なので、気力を使ってまで自分の考えを押し付ける形になるのは好きではないので。ステロイドに抵抗があると相談してきた相手には、手探りの現状ではあるが、知っている限りのことを話すことにしている。

まあ、この事に限らず、自身の考えを押し付けるのは好きではない。そして今の私には「◯◯が良いに決まっている!」などと考えを押し付ける相手というのはストレスであり、痒みの原因になりうる。

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