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働くということ。

身体がまたガクっと来ないようにシフトを入れてバイトを続けています。皮膚の状態はかなり落ち着いています。現場仕事なので運動にもなるし、汗をたくさんかくので代謝がとても良いです。

しかし、イラっとくることもあります。

体調の話題からは少し逸れますが、どんなことがあったのか少しお話しします。


「それはそのやり方じゃないよ。」

「この場合はこちらの書類にこういう記入をしてもらわないと困る。」

「はい。すみませんでした。」

作業中にこのようなやり取りをすることが多いです。しかし、日向には初めて聞くことばかり。つまり、教えてもらっていないことなのに、注意されるというわけです。単発なので、誰が何を教えたのか不透明になりやすいので、しょっちゅうなんです。理不尽にも思いますが、下手なことを言って派遣会社にチェックを入れられてもイヤなので、こうしてやり過ごしています。若い頃の日向なら正面切ってこう言ったでしょう。


「教えてもらってませんけど!教えてくれてないのにそんな言い方しないでください!」


働くということは理不尽なことが多々発生しても仕方ないし、こういうことがストレスになるんだろうな、と考えたり、この人は常にこういう物の言い方をする人なんだろうか?と相手を観察することにしています。若い頃なら「うるせーんだよ!バカヤロが!」くらいの勢いでキレていましたが、さすがにそんなことはしません。


慣れてきたはずの職場で、そんなことが多発したある日、ある人が気付いて、社員さんに言いました。

「日向さんにちゃんと教えておかないと。知らなければミスも起こります。」

それを言った人というのは、仕事中の物の言い方がやたらきつい人で、ここの職場に来て唯一カチンと来た相手でした。この人にキレていたら、そのようなフォローもなかっただろうと思うと、キレてやり込めなくて良かったと心から思いました。働きに出ることへのブランクの長さから、雇っていただけるだけでもありがたいという思いと、若いバイトの人に比べたら仕事が遅いだろうから足を引っ張らないように、という思いから黙々と作業をこなしてきたのですが、この特にきつい相手がフォローをしてくれてよかったと些細なことながら思いました。


そうそう。最近はパートさんが話しかけてくれるようになりました。ありがたいことです。話しかけられなくても仕事には差し支えはありませんが、誰にも話しかけられないというのはさみしいものです。中には違う派遣会社から来ている主婦の方が、「ウチの派遣は融通が利くから派遣元を移っておいでよ。」と言ってくれたり。ものすごく親しくなれなくても、この程度の会話があるだけでもなごみます。


そしてきつい言い方をしてきた相手も、その時は言い過ぎたと思ったのか、その後はそこまできつい言い方はしなくなりました。


若い頃によくキレていたので敵をやたらと作っていたという事実が浮き彫りになったある日のことでした。

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