鍼に行けと夫が言い出したのですが。
「かゆいの?その仕草、気になるんだけど。」
帰省してきた夫と車で出かけたときのこと。夫が運転する隣で窓の外の風景を見ながら手をマッサージしていたときのことでした。
「リンパを流すようにマッサージしているの。こうすると手の腫れが少し楽になるから。」
「リンパのマッサージでも行ったら?」
「例の鍼治療でリンパの流れを良くしてもらう治療ができるんだけど、最近行ってないなあ。」
「じゃあまた行ったら?」
あらら?夫は鍼なんて信用できないとか、病院に行けとか、ボロクソ言っていたのに。
「鍼、行ったら?」
びっくりしているとまた、かぶせるように夫が言いました。
相変わらず言うことがコロコロ変わるなあ、やはり理解できない。しかし、これについて夫が色々と言い出すと症状が悪化するのは目に見えていることなので何も言い返さずに黙っていました。
正直なところ、夫は私が脱ステロイドを選択していることを良く思っていません。そして私のアトピー自体を心配しているかどうかという点ではなんとも怪しいんです。アトピーで家族に迷惑をかけてほしくないということが念頭にある気がしてなりません。きちんとした脱ステロイド療法をやっている医者なんて滅多にいないことや、もう私にはステロイドが効かないということも何度か話したのですが、普通に病院に行かないことが気に入らないようです。まあ夫は自分の思うようにしてくれないと気に入らない性分なので仕方ないのですが。
そんな経緯があるので、色々と言い出すといまだに衝突します。イコール痒みを呼んでしまうことになります。なので言い返すことはしないで黙っていたのです。
この衝突の可能性は、脱ステロイドをやり切るまでお付き合いしなければならないということです。脱ステロイドをやり切るぞ、頑張るぞ!にもれなくついてくる時限爆弾のようなものですね。帰省してくるたびにドキドキします。夫とは違う意味でドキドキしたいものですけどね。




