小説を書くことは、どこかの誰かの大望、宇宙に進出する為の基礎研究だ
もちろん、それだけだと暇なので、エッセイを書いていたりする、感想を今は徒然と書いている。
「俺は宗教を信じて、一生涯を無駄に生きて、思考停止して、さっさと安楽死したいライフスタイルだからね」
さて人称は”オレ”、わたしは気分が乗ると”俺様”口調になる、
このように、最愛の人の人称で、最愛の人を演じて、物事を書くのは楽しい、
今のわたしはこれが一番の流行で、昼は研究、夜は散文を書き散らしてい生きています。
「まあ真に超一流の人間なら、そんな強靭な生き方も可能かもしれないがね。
だが、俺はさっさと人間をやめて、俗世のしがらみを捨てて、この世の全てを超越した気に成って、死にたいだけだから」
酷く矛盾だ。
どう考えても、毎日退屈で退屈で、死にたいのの、生きているのだ、その時点で生死すら超越して、何かに導かれているのだろう。
わたしは本当に、救世・メサイアと呼ばれる場所から来た、あの大いなる存在かのように、日々を下界を見るように生きている。
「それで少なくとも、俺は超一流すら超越してある人間だ。
俺は俺は、絶対値の思考停止能力で、人間らしくある事を絶対にやめられないだけの、脳の技術力をもっているからね。
これが実力のある人間と、そうでない凡俗の人間との、圧倒的で絶対的な格差だよ」
どう考えても、嘘。
わたしは真っ白に無知だ。
わたしは己が無知の知を駆使して、博識を気取って、情報価値を上手く演出する方法しか知らない。
真に超一流ならば、掛け値なしに、問答無用の力場を解放して、波動・振動・熱量を表現できるのだから。
「さて近代化ってのも、馬鹿らしい話だけどね。
世の中は一度も、そのレベルで飛躍した事はないよ。
現実と向き合うって、ただ地道に突き進むだけだよ、
理想ってのも所詮は、副産物として得られるリソース、現実を生きる糧でしかない訳だしね」
虚しい言葉達だ。
わたしは詰まらない、くだらない、しょうもない、凡俗の二流レベル、
いやむしろ、ソレ以下なのではないかと、己を卑下する位には、謙虚で、しかし不屈な精神を持っている。
まるでツンデレ、色モノキャラクターくらいの、愛嬌でしか己を語れないのだから。
「俺が語りたいのは、全てを超越して、現実の決して視えない絶対の領域を、形にする事だけだからねえぇ~~」
そう、超一流ならば、これが描ける、わたしが信じる理想、そして真に至りたくても至れないと確信しているモノ。
「確かに俺は、それを描けないよ。
それでも俺は、それが描けるかのように振る舞って、夢を魅せる事ができるんだよ!!。
見込みのある人間、将来性のある人間を完璧に演じられるだけでも、それはもう既に、一片の理想を叶えたに余りあるモノだッ!!」
これも嘘、わたしはわたしから、そんなモノは絶対値で見出せないと、そう思っている。
遥か昔、そうずっと前から言っているのだ。
わたしに何も期待していないでください。
それでもタクミは、あの純粋な全てを見通す瞳で、わたしを見ていてくれているのだ、なぜだろうか?
わたしが好きだから、理想を、夢を、わたしから見出したいのだろうか?
それはきっと、わたしがタクミを見る瞳にも似ていて、絶対に異なるモノ。
だって彼には、絶対的で冷厳とした、圧倒的な能力があるのだから、所詮はわたしとは頭の出来が違うのだから。
「天才と凡人の差、運命に縛られたモノと、自由な存在、解放者との差異」
そう、わたしは宇宙を研究して、人類の救済を命じられた、メサイア、救世主のメシアでしか無いのだ。
あれほど肩やぶりに、自由自在に現実を、この白紙のキャンパスを描けない、
それキャンパス自体を己で作り、自己本位に己のカラダや全てかのように、彼のように、もっともっと好き放題したいのに、、、
翼が折りたたまれて、萎れているのだから。
「相対的に比較して、常に先を目指すのが生きやすい?
そんな訳がないだろう?
地道な基礎研究すら、地獄の苦しみだ。
社会の歯車になって、生きていくことの、何に大いなる情熱を抱ける?」
退屈なのだ、だから彼を見ていると、もっともっと、わたしは己の運命を超越して逝きたい、果たしたいと思える。
「そんな事をしていれば、直ぐに人間は腐りきる、性根が腐って非人間になるのだ。
重要なのは俺のように、矛盾を抱えて、そのバランスを極めながら、地道に邁進し続ける事だ。
そして、そんな事が実体を持って体現できる人間は、驚くほど少ない。
大概の人間は腐りきって、ゴミ屑のような有様で、だいたいは代えの効く社会の歯車を、それこそ掛け値なしで火の車状態でやっているんだからね。
、、、、は絶対値でできない生き方だね」
こうやって、彼の代わりをするのが、わたしの日課だ。
おそらく、彼の書籍家になろうでの、実体像と呼べるモノは、
日に日に曖昧に、無上に拡散、散逸しているだろうと、、、そう、わたしは何となくとも想っていた