異世界に召喚
異世界でーす
それは、一瞬の出来事だった。
目の前が、光ったと思えば 全体的に白く周りには、この建物を支えている太い柱がある。
とても神秘的な光景だ。
地面には幾何学模様で何の文字か分からない魔法陣らしきものがあった。
多分異世界にきてしまったのだろう。
前の世界には魔法というものはあったが陣というものは使われなかった。
あることには、あった。
魔法陣は強力であるが、展開が遅く時間との勝負な最前線には使われない。
最前線で戦う人達は、魔法陣を使わなくても、能力というものがあるし、十分戦えるからだ。
皆 口を開けたまま放心状態だった。
もちろん、私もそうだ。
そして、私達の前にいた銀色でいかにも偉い人の騎士みたいな鎧を着た人が数名と 赤色のドレスを着たとても美人な巨乳な女性がいた。
多分その人が、この地面にある魔法陣を使い私たちを、召喚したのだろう。
「勇者様方」
という声でいち早く復旧した天城と先生こと葉月 七絵は「は はあい」と少し抜けた感じで返事をした。
ドレスの女性のカリスマ的なオーラに、圧倒されていたのだろう。
その呼びかけをした赤色のドレスを着た女性は、にっこりと笑い
「勇者様方
無理やりな召喚 こちらの都合だけに呼んでしまい、本当にすいません」
といい深くドレスの女性が頭を下げた
とても、ドレスを着ているだけあって、振る舞いは、優美であった。
皆が戸惑っていることをとても気にしようともせず、話を続ける
「あとでs「ちょっと待って」 あっ、はい なんでしょうか勇者様」
と
天城が話を止め
ドレスの女性は慌てる。
「えっと まず何で 僕たちがいきなりこんなところにいるのかと 、ここはどこかと 、あなたの名前はなんなのかと なぜ勇者様と呼ばれたのかを聞きたいんだが」
「あ あ すいません。焦ってしまってました
。 申し遅れました 私は、この国の王妃のクーナ・T・エルシアと言います。」
と言ってスカートをつまんで挨拶をした。
「「「「「「えーーーーーー
王妃だったのーーーー」」」」」」
5 、6人の人が驚いた。
(そ そこで驚くの、見れば分かるでしょ)
と誰かが呟いた。
まぁ確かにそうだ。
ドレス姿に 上品な振る舞いなど幾らでも女王と判断がつく。これで、女王じゃなかったら何だったんだろう。
と思っているうちに話が進んでいく
「えーっと まずはここがどこかというとあなた達から見て異世界に なりますね。そして、勇者様とお呼びしている理由は、勇者様方の背から生えている翼ですね。」
「「「「「「「えっ」」」」」」」
クラス全員の時が一瞬止まった。
何故、みんな驚いたのかというと 擬似翼の展開には相当な天力という力が必要で、
みんな制御できるだけの力はあるので、無意識の内に展開するという事は、ありえない。それに加えて、翼での数が一枚増えているのだ。
でも、一人だけ展開してない人がいた。
ゆいだ。
「えっと、一つ聞いていいですか?」
「はい 、なんでしょう」
「何故、翼が展開していて、しかも一枚増えているのでしょうか。」
「あ〜あ それはですね。多分勇者召喚によって天力が、増えたのではないでしょうか?
この魔法陣には召喚された人の能力を上げる効果が付いてるらしいのです。
だから、その勇者様特有の天力が増えそれが制御できず、翼を展開なさってしまったのではないでしょうか。
話を戻しますね。
えっと ここに呼んだ理由はですね、5番目の魔王と3番目の魔王が人間を滅ぼそうと最近人間の領に進行してきていて、世界境会が各国に禁忌魔法である召喚魔法を使用し勇者を呼び出し魔王を食い止めてくれと令がでたので、お呼びしました。
本当にごめんなさい。」
王女が頭を下げると、後ろに居た騎士たちも深々と頭を下げた。
「 ここまでで質問はございますでしょうか。
ございませんのなら、夫にあってもらいますが。」
女王は質問がないか周りを確かめる。
女王様 夫にあってもらいますがって言っていたから 本物の王様に会えるのか~。
やっぱり、白い髪の毛に赤いまんとかな。
それとも、金髪かな。
とゆいは、斜め上のことを考えていた。
「一つ宜しいでしょうか。
何故、翼が勇者の証なのですか?」
何処までも、真面目な天城だ。
「はい。えーっと
それはですね 勇者様が使う ”天力” はこの世界には無いのです。
この世界には、霊力というものを使い魔法を使っています。
あと、呪力というものも、ありますがそれは主に魔族が使います。
天力は、代々神様と勇者様しか使えないと言われてきているのです。なので勇者様とお呼びしているのです。」
へぇ~ 神か
そんなものいるのかね。
ゆいは、自分をあそこまでした、神様が嫌いだった。
居たらいたで殺したいと思ってるほどだった。
「最後に一ついいですか。
・・・
僕たちは元の世界にかえれるのでしょうか。」
ここで一番聞かなくてならないことをきいた。
皆聞きたくうずうずしていたが、タイミングが分からず聞けなかったのだ。
「すいません、今はわかりません。世界境会に聞いてみないと・・・」
皆察した、これは、もう帰れないと。
「では、夫にあってもらいます。」
王女はさっきより消極的なかんじだ。
まぁあれだけ 皆に暗い顔されたらそうなるか。
そう思っていると、王女とその護衛の騎士達が歩き始めたので、ついって行った。