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Heart of 6 〜黒と試練〜  作者: 十ノ口八幸
二章
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二章~邂逅と契約の・・〜第2話

ああ。どうして俺はこんな所に居るんだ。

ああ。確かなことは、あの胸くそ悪い状況を無理矢理に終わらせて、固まった奴らを無視して外に出た。

後は、あの軍がどうにかする手筈になっていて、俺は体を休めようと帰るつもりだった。

その、筈だ。


ふん。そうだ。どの向きかは、いや、あのとき真横から強烈な風を伴って獣臭が鼻を衝き、咆哮が耳を突き刺して、体が狂う感覚。

聞こえた方向に視線を移すと、そこには大きな口と数百の歪な歯。その奥には気持ち悪くうねる二本の太い触手。

それを視界に捉えると急に暗くなり、気がつくと何もない空間にいた。


体は動かせるけど今は動かさない方が得策だろう。

あ、何か気配を感じるけど。

おお。体が意識に反して勝手に動く。さてさて何処に行かされるのか。


ん。あれは、人、か、な。

あ、止まった。

あ、何か解けた。


長い話が続くのか、いきなり話し出した。

言葉は理解できるけど、なに言ってんだ。

あ、体が自由に動く。

ふうん。そっか。


少しだけ動いて。

手を差し出して、と。

は、何を笑っているのかね。

お、手を出してきた。

なら、

「吹き飛べ」

顔面が有るはずの場所目掛けて渾身の一撃を。

当然。吹き飛ばされるわな。

お、ぶっ飛んで行ったな。

はあ、スッキリした。


あ、今、気がついた。ここは効かないのか。

戻ってんじゃん全部。

大丈夫かな。

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