1話 3/?
「…」
俺は数分後姉貴から瑞樹へと明け渡された
「あぁー、もうコイツかわいいなぁー」
俺の頭をなでながら姉貴へと話をふる
「そりゃあ、私の自慢の妹だからねー」
俺はその言葉に反応する
「俺は男だっ!!!」
軽く怒鳴ってしまいながらも反論した
「ぇー。だって蓮こんなにかわいいじゃん」
そういいながら俺のまたのあたりに手を持ってくる瑞樹
「い、や。ちょ。やめろよ」
焦りながら体を震わせる
俺は焦ると体が動かなくなってしまうことがおおい
「男なんでしょ?黙ってなさい」
瑞樹が耳元で囁きながら、手を持ってくる
ついに触れた瞬間
「お前…ま…じふざけんなよ…なんで、俺がこんなことに…」
声には出さないが俺の目から聖水があふれ出た
俺は悔しかった
身長で負ける
性格で負ける
腕力で負ける
俺が勝てることは何もない
「あーあ。瑞樹が蓮泣かしたー」
姉貴が軽くおちゃらけながら瑞樹に責任転換をしてる
姉貴も俺の事をいじめたくせに
「あ…ごめん」
瑞樹が俺の体の拘束を解いた瞬間俺は立ち上がって部屋に逃げた
途中階段で姉貴が
「蓮待って」
声をかけてきたが
「うざい」
壁を叩きながら一言言ったら
黙った
俺は、部屋に入り鍵を掛ける
そして、壁についてる姿見に体を映した
黒い長髪
冷たい目
しなやかな両手両足
軽く太いとまではいかない丸い輪郭
なんで俺は、男の娘なんだ
世間一般では俺の事を男の娘という
オトコノムスメ
ではない
オトコノコ
だ