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1話 1/?
「…ん? 朝か」
俺は瞼を通してまぶしさを感じた
そして、おもむろに横に置いてある時計を見る
『7:32』
「…え」
学校が始まるのは7:50
「遅刻じゃん」
俺はさほど驚いた感情を出さずにつぶやく
もそもそとベッドから出て着替える
うちの学校は私服で登校する
そして、一階に下り--------------
「っつ!」
階段の微妙な角に小指をぶつけた
これが地味に痛い
「ぬ…」
顔をしかめながらリビングに行くと
「あ、蓮起きたんだー。おはよー」
っと、姉貴に挨拶された。
ん?
あぁ、自己紹介がまだだったか
俺の名前は『桜峰 蓮』 サクラミネ レン
自称:漢の中の男
なぜ、自称なのかというと
「もう、ちくしょう! 可愛いな!」
姉貴が俺の事をかわいいと扱う
まぁ、姉貴だけではないんだがな
「姉貴ー。俺学校あるからー」
さりげなーくよけると
「ん? なんか今日用事あるの?」
と、俺の心の奥底にある記憶に呼びかけてくる
今日は
【日曜日】
・・・起きるんじゃなかった